中国:靖国参拝「断固たる反対」

毎日新聞 2014年10月17日 21時22分(最終更新 10月17日 21時32分)

 【北京・工藤哲】中国外務省の洪磊(こう・らい)副報道局長は17日の定例会見で、安倍晋三首相が靖国神社の秋季例大祭に合わせて真榊(まさかき)と呼ばれる供え物を奉納し、100人を超える国会議員が参拝したことについて「日本側のマイナスの動きに重大な関心と断固たる反対を表明する」と述べた。

 洪副局長は「日本が侵略の歴史を深く反省することで、中日関係は安定した方向に発展できる」などと指摘。「日本が実際の行動で隣国から信頼されることを促す」と述べた。

 北京の日中関係筋は同日、中国外務省から電話で北京の日本大使館幹部に対し、事前に懸念を伝えてきたことを明らかにした。北京で11月に開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)での日中首脳会談が模索される中、中国側は表立った反発を極力抑えつつ、引き続き日本側の対応を見極めている模様だ。

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