北朝鮮:金第1書記、足を引きずって指導

毎日新聞 2014年09月26日 18時52分(最終更新 09月26日 19時15分)

 【北京・西岡省二】ラヂオプレス(東京)によると、北朝鮮国営の朝鮮中央テレビは25日、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が足を引きずる様子を撮影した記録映画を放送し、ナレーションで「不自由な体なのに人民のための領導(指導)の道を炎のように歩み続ける」と紹介した。金第1書記が足を引きずる様子はこれまでにも確認されていたが、体が「不自由」であることが公式に報じられたのは初めてとみられる。

 韓国の聯合ニュースは26日、消息筋の話として、金第1書記が高尿酸血症や糖尿、高血圧を伴う痛風を患っていると伝えた。飲酒や暴食により症状が悪化し、北朝鮮の医療チームが最近、治療方法を学ぶためドイツとスイスを訪問したという。金第1書記は今月3日の公演観覧を最後に動静が伝えられておらず、健康不安説が浮上していたが、痛風が原因である可能性がある。

 中央テレビは、金第1書記が咸鏡南道(ハムギョンナムド)で現地指導をしている風景を放映した。現地指導は7月18日に報道されているため、実際の指導日はこの数日前とみられる。同8日に錦繍山(クムスサン)太陽宮殿を訪問した際にも足を引きずっている場面が映し出されており、既に7月の段階で「不自由な体」になっていたとみられる。その姿を報じたのは、人民のために献身的に働く姿を強調し、国民の求心力を高める狙いとみられる。

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