【ウェストポート(米コネティカット州)】彼らはまばたきする目を持ち、いぶかしげな様子で話し手の方向を見つめる。歩くことも、踊ることもできれば、19の異なる言語で話すこともできる。背丈は幼児ほどで、映画「トイ・ストーリー」に登場する「バズ・ライトイヤー」が大きく、格好良くなったような感じだ。
ウェストポート図書館では間もなく、「ビンセント」と「ナンシー」が活躍する。
これらは、同図書館が最近取得した人型ロボット「NAO Evolution」で、来週お披露目される見通しだ。2体の主な目的は、これらのロボットを動かすのに必要なコーディングとコンピュータープログラミングのスキルを教えることだ。
公立図書館がプログラミングやロボット工学の指導を行うのは珍しいことではないが、ウェストポート図書館はそれをフランスのロボットメーカー、アルデバラン(ソフトバンクの子会社)が製造する高性能の人型ロボットが行う点で、米国初の図書館となる。先週行われた短いデモンストレーションで、同図書館のデジタル体験責任者アレックス・ジャンニーニ氏は、ビンセントにサッカーボールを蹴らせたり、太極拳をさせたり、お辞儀をさせたりした。
同図書館のエグゼクティブディレクター、マキシン・ブライウァイス氏は「ロボット工学はわれわれの生活に入り込もうと...