名古屋地下鉄浸水:隣接JPタワーから漏出…竹中が謝罪
毎日新聞 2014年09月25日 22時24分(最終更新 09月26日 15時29分)
名古屋市中村区の市営地下鉄東山線名古屋駅が25日未明に浸水した問題で、浸水は駅に隣接する高層ビル「JPタワー名古屋」の掘削工事現場で排水管の接合部から大量の水が漏れてたまり、同じ現場にある地下鉄駅構内への給気口の接合部が浮力で外れて生じていたことが分かった。JPタワー名古屋の施工者・竹中工務店の宮下正裕社長は同日夕、名古屋市役所で記者会見し、「多大な迷惑を掛けた」などと謝罪した。
◇市交通局、賠償請求へ
一部区間が始発から運休していた東山線は25日午後2時45分、全線復旧した。上下計280本が運休し、約15万人に影響が出た。市営地下鉄の運休としては過去最大級といい、名古屋市交通局は「損害額を計算し、しかるべき対処をする」と損害賠償を求める方針を示した。
竹中工務店によると、現場での掘削箇所(縦30メートル、横7メートル、深さ5メートル)に仮設してあった排水管の接合部に詰めていたモルタルなどが大雨で流出したため、下水が現場に流れ込んだ。現場には地下鉄構内への給気口も仮設されており、浮力がかかって一部が外れた。その結果、雨水などが給気口伝いに地下に流れ込み、さらにエスカレーターなどから地下2階にまで浸水した。
宮下社長は会見で「当店に責任がある」と認めた。一方で「対策は取っていた」とも強調し、施工や計画の過失については明言しなかった。また、事故発生当時は無人だったが、今後は夜間巡視を行うという。
名古屋地方気象台によると、市内では25日午前3時45分ごろまでの1時間に30.5ミリの雨を観測した。【岡大介】