日刊スポーツのニュースサイト、ニッカンスポーツ・コムです。


  1. 芸能
  2. ニュース

芸能ニュースのRSS

二胡演奏者の桐子と本多ゆとり君がコラボ

コラボ演奏を初披露する桐子(右)と本多ゆとり君(撮影・峯岸佑樹)
コラボ演奏を初披露する桐子(右)と本多ゆとり君(撮影・峯岸佑樹)

 若手天才二胡演奏者がコラボした。プロ二胡演奏者の桐子が17日夜、横浜中華街のアートカフェ「東アジア文化都市2014横浜カフェ~ヨコハマサイドステージ~」で二胡ライブを開催し、教え子で二胡の小学生日本チャンピオンの本多ゆとり君(11)と初共演した。

 冷たい海風が吹きつける中、2人が演奏を始めると空気が一変した。桐子は1曲目の「カノン」と2曲目の「花は咲く」でゆとり君と共演した。息の合った演奏と、巧みな指使いに観客らは驚きの声を上げた。桐子は「ゆとり君はスーパー小学生です。二胡への思いも強く、技術の上達も早い。とても貴重な時間でした」と満足げに語った。

 ゆとり君は今年8月、中国・杭州市で行われた「中国音楽国際コンクール」に出場し、民族楽器少年部で最高位の特等賞を獲得。今月13日には年齢制限なしの「大阪国際音楽コンクール」で3位に入賞するほどの実力の持ち主だ。ゆとり君はこの日のために1日2時間練習し、臨んだ。「外で演奏するのは初めてだったけど、気持ちよく出来ました。お客さんの前の緊張感が大好きです」と、小学生離れした発言で振り返った。将来の夢は「世界一の二胡演奏者」だという。

 一方、桐子は6歳で二胡を学び、12歳で演奏活動を始めた。08年の「中国音楽国際コンクール」では特等賞、「中国音楽コンクール」では金賞を受賞。11年には中国政府の奨学金留学生として中国音楽の最高学府「中央音楽学院」に留学した。現在は早大に在学している。ニコニコ動画のコーナー「演奏してみた」にアップした動画は5日間で10万回以上再生された。約1年前からゆとり君の講師も務め、月3回指導している。桐子は「二胡はピアノやバイオリンみたいなメジャー楽器ではないので、ぜひ、私たちの力で1人でも多くの人に二胡の魅力を知ってもらいたい。二胡の力で人々をニコニコさせて、『二胡=桐子』と言ってもらえるよう努力したいです」と話した。

 この日、桐子はアニソンや「Let it Go」など計9曲披露。鑑賞した韓国・光州広域市西区文化院のジョン・インソ院長(54)は「日本人が中国の伝統楽器でこんなレベルの高いパフォーマンスをするとは思わなかった。感銘を受けました。ぜひ、2人には韓国に来て頂き、国楽(伝統楽器)とコラボしてほしい」と猛烈アピールした。

 東アジア文化都市は今年1月から11月まで横浜市、中国・泉州市、韓国・光州広域市で行われている文化交流事業。ヨコハマサイドステージは8月16日に同事業の一環で「食とアート」を通じて、日中韓の相互理解を図ることを目的に開業した。店内では、登録クリエイター制度によって選出された、なるとさんと湯本美佳さんの作品を販売している。今月24日には、でんぱ組.incの相沢梨紗がプロデュースするハロウィーンカフェ「乙女病」(31日まで)が期間限定でオープンする。

 [2014年10月17日23時37分]

PR情報






日刊スポーツ購読申し込み