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2011年7月08日

北の都は「ジャズ」が好きだった

北の都は「ジャズ」が好きだった
さまざまな時代背景も関係してはいるが、国内では、規模の大きなものは少なくなり、開催地も減ってきているというジャズ・フェスティバル。しかしここ札幌で今年5年目を迎える「サッポロ・シティ・ジャズ」は、観客の数も参加アーティスト数も着実に動員を確保し、国内外に名を知られる日本最大規模のジャズフェスティバルへと成長を遂げている。

サッポロ・シティ・ジャズ実行委員会 フェスティバルプロデューサーを務める山内明光氏も、当初考えていた以上の波及効果の早さに驚いたと言う。とはいえ、札幌の街にはもともとジャズを歓迎する土壌があったとも言う。歴史的な面から、街として新しいものを取り入れることへの抵抗感が無いこと、街の中でBGMにジャズを使っていることが多かったこと、ライブを楽しめるバーはあってもブルーノートのようなお酒や食事とともに音楽を楽しめる非日常的なエンターテインメント空間が無いなどなど。これらのことが「サッポロ・シティ・ジャズ」への動員数と札幌の中心である大通公園を会場に行われるホワイトロック ミュージックテントライブの人気に如実に表れているのだ。

「ホワイトロックのライブに足を運んでくださる方は、多くが札幌市民や道内からの皆さんなんです。市の観光活性といった部分では、道外からツアーを組んだりすることも企画したいと思っていましたが、おかげ様でその分のチケットが無い状態がずっと続いています。このことからも、札幌の街にはライフスタイルの中にエンターテインメントとして音楽を楽しみたいという潜在的なニーズがあったんですよね。出演者に関わらず、夏はシティ・ジャズに行こう!ホワイトロックで楽しもう!という空気がしっかりと根付いて来ていることが主催する側としてとてもうれしいことです」と氏は語る。

次代の「ジャズ」が生まれる街に

自身もミュージシャンとしてサッポロ・シティ・ジャズに参加を続ける、ジャズギタリスト泉功一郎氏も「サッポロ・シティ・ジャズ」の盛り上がりに期待をかける。

「札幌では若い演奏家たちが元気なんですよね。今年ホワイトロックのライブに登場する寺久保エレナさんもそうですが、ここ数年、街として取り組みを続けて来たジュニアの育成だったり、若い人たちにもたくさんの演奏の場があるフェスティバルの開催といったこと等で、優秀な演奏家がたくさん出てくるようになってきた。こうした環境に、街自体のポテンシャルを非常に感じるとともに、新しい次代の音楽の都になれるんじゃないかと思いますね」と話す。

一方、泉氏は札幌のジャズシーンの活性化にも力を尽くしており、札幌市内のライブ情報を集めた音楽情報誌〈Audience〉を主宰している。そうした立場からすると、2ヶ月近くも街のあちこちで国内外問わずさまざまなミュージシャンの生演奏を聴けることは本当に素晴らしいことだと言う。

「サッポロ・シティ・ジャズが始まってから、札幌の街で広くジャズという音楽が知られるようになりました。そうして、多くの人たちに受け入れられて、楽しんでもらえる音楽のひとつになったことは大きな功績ですよね。ご存知の通り、ネットで音楽を買えるようになり、現在の音楽を取り巻く環境は著しく変化しています。でもだからこそ、生の演奏を聴くことの重要性や貴重性がますます高まっているとも思うんです。ある意味、音楽と人との関係において本来の姿に戻ってきているんじゃないかとも。音楽や、ミュージシャンのファンになる場合、やはり生の音楽を聴いた時に影響を受けて、好きになることが多いですよね。やっぱり聴いたその瞬間に最も強い感動があるものなんです」と泉氏。

演奏する側と観て聴く側、人と人との間にあるものが文化だと、泉氏が熱く語るのを裏付けるかのように、サッポロ・シティ・ジャズはミュージシャンたちの注目度が高く、参加を希望するミュージシャンが年々増えているという。そして札幌の街には、この一大フェスティバルをはじめ、ジャズバーの数も多く、若いミュージシャンにとって活躍の場がある魅力的な環境なのだそう。さらに泉氏によると、梅雨が無い札幌の街の気候は、我々人間のみならず、楽器にもとても良い影響を与えるらしい。

「札幌は、楽器がすごく良い音に聞こえる、音楽が美しく聞こえる街なんですよ。街の中もとてもきれいですし。街によっては、空港でウッドベースがバラバラッと壊れちゃったりすることもあるくらいなんです。だから札幌で演奏するのは誰もがすごく楽しいと思います」と、同じミュージシャンの演奏を聴くにも、何だかかなりうれしくなる話だ。

5年目を迎える「サッポロ・シティ・ジャズ

さて、5年目のアニバーサリーイヤーを迎えるにあたってのスペシャル・プログラムについて山内氏に尋ねると「やはり今年は震災のこともあり、フェスティバルの開催自体について議論をしました。しかし、他のイベントと同じように自粛せずに、開催することで元気を出して行こうということになりました。スポンサードいただいている多くの企業等の皆さんにもご理解をいただき、ともに開催していこうと想いがひとつになりました。本当に感謝しており、今後いろいろなところでこの感謝をかたちにしていければと考えています。ただ、プログラムは最初のプランからいろいろと変更をしました。記念事業としては、世界的なジャズミュージシャンである渡辺貞夫さんと全道の小学生たちが札幌芸術の森野外ステージで共演する被災地の復興支援につながるチャリティイベントとライブを開催します。また、今回初めて札幌コンサートホール キタラを会場にニューヨークを拠点に活躍する山中千尋さんのライブをしますが、これも特別なプログラムです。今後は市内の各文化ホールも会場として考えていき、より魅力あるライブステージの機会を増やしていくことで、観光振興にも寄与していければと思っています」とのこと。

夏の開催期間だけではなく、いつも街の文化的なコンテンツのひとつとしてジャズという音楽が存在し、誰もがごく身近に楽しむことができるように。豊かなライフスタイルがある街づくりへとつながる「サッポロ・シティ・ジャズ」が、今年も間もなく開催される。

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