Éd/zotérique

エッセイでも評論でもない、読書しながら感じたことのメモ帖のようなもの。

ルネサンスの隠秘学・神秘思想―必読文献まとめ―(原典編)

伊藤博明『ルネサンスの神秘思想』(講談社学術文庫)を読み終えたところですが、参考文献リストが詳しく、なかなかよくできているということで、これをもとに必読文献をリストアップしておきたいと思います(和書オンリー)。これは読んでおきたいという個人的な備忘録です。本書自体のレビューは、後日メディア・マーカー上に書く予定。

(※隠秘学=オカルト。現代的意味ではなく、隠れたる学という意味で理解すべし)

■原典

アウグスティヌス『神の国』『告白』

アリストテレス『ニコマコス倫理学

アルチャーティ

エンブレム集

エンブレム集

 

 ■アルベルティ

絵画論

絵画論

 

 同

建築論

建築論

 

 

ウェルギリウス『アエネイス』(岩波文庫)『牧歌・農耕詩』※『神曲』を読み解くうえでも必読ですよね。 

オウィディウス『祭暦』(国文社)

キケロ『神々の本性について』

セネカ『恩恵論』

ダンテ『神曲』※絶賛読書中。

エティエンヌ・タンピエ『1277年の禁令集』(『盛期スコラ学』「中世思想原典集成」平凡社

ディオゲネス・ラエルティオス『ギリシア哲学者列伝』(岩波文庫)※既読

偽ディオニュシオス・アレオパギテース『神名論』『神秘神学』※いずれも下記所収

ギリシア教父の神秘主義  キリスト教神秘主義著作集 <1>

ギリシア教父の神秘主義 キリスト教神秘主義著作集 <1>

 

トマス・アクィナス神学大全

バルバロ「ミランドラ宛の書簡」(『イタリア・ルネサンスにおける人間の尊厳』、ミランドラの「バルバロ宛の書簡」も同書中)

ピーコ・デッラ・ミランドラ フィチーノとともに最重要

『人間の尊厳についての演説』(『ルネサンスの人間論――原典翻訳集』)

フィチーノ

『饗宴注解』(『恋の形而上学』国文社)

『書簡集』(『ルネサンスの人間論』)

『「ピレボス」注解』(国文社)

プラトン『アルキビアデスⅠ』『ティマイオス』『パイドロス』 プラトンを読まずにネオプラトニズムを語るのは本末転倒だろう。

■ブルクハルト ※19世紀の歴史書。

イタリア・ルネサンスの文化〈1〉 (中公クラシックス)

イタリア・ルネサンスの文化〈1〉 (中公クラシックス)

 

プロティノス『エネアデス』※抄訳だけどこれが手に入れやすいと思う

エネアデス(抄)〈1〉 (中公クラシックス)

エネアデス(抄)〈1〉 (中公クラシックス)

 

 ■ヘシオドス

神統記 (岩波文庫 赤 107-1)

神統記 (岩波文庫 赤 107-1)

 

■ペトラルカ ※いろいろな版がありそうなのでとりあえず、あとで探してみる

ヘルメス文書 

ヘルメス文書 (1980年)

ヘルメス文書 (1980年)

 

ホラティウス『詩論』

ポルピュリオスプロティノス伝』

ヤンブリコス『ピュタゴラス伝』

ルルス『大いなる術』(F.イェイツ『記憶術』所収?)※あとで調べる

記憶術

記憶術

 

 ※和訳の出ていない本もかなりある。下記の本に、もしかしたらいくつかのテクストが含まれているかもしれない。

原典 イタリア・ルネサンス人文主義

原典 イタリア・ルネサンス人文主義

 

 

■仏訳(読めるのでこちらもちょろっと……)

スコラリオス『アリストテレス擁護』(OEuvres complètes de Gennade Scholarios)

ゾロアスター『カルデア人の託宣』(E. de Places, Oracles chaldaîques avec un choix de commentaires anciens)

フィチーノ(R.Marcel, Commentaire sur le Banquet de Platon)

――『プラトン神学』(R. Marcel, Théologie platonicienne de l'immortalité des âmes, 3vols, )

プレトン(・ゲミストス)『ゾロアスタープラトンの教説要約』『法律論』(C.Alexandre, Pléthon, "Traité des Lois")

ヘルメス文書『アスクレピオス』("Asclepius", Festugière, Hermès Trismégiste)