⇒第1回はこちらからご覧ください。
nanapiにも新聞記者の応募がくる時代に
佐々木 けんすうは、最近のメディアの状況をどう見ていますか?
古川 海外は面白いですね。ようやく、ネットメディアとオールドメディアの人材交流が始まりました。元新聞記者がスキルを活かしてネットでも価値を出し始めた。いよいよちゃんとしたネットメディアが立ち上がるな、という感じです。
佐々木 BuzzFeedにウォールストリートジャーナルの記者が移籍したりしましたしね。
古川 うちも、ここ3ヵ月くらいで元新聞記者の応募がくるようになったんです。IGNITIONを見て、「こういうのがやりたかったんだ」と言って来てくださる方が多いですね。
佐々木 へえ、それは興味深い。たしかに、この10年で新聞社を辞める人は増えてきましたよね。僕が1999年に毎日新聞を辞めたときは「気でも狂ったか」って言われたものだけど(笑)。だって、「社会部の記者が転職以外で7年ぶりに辞めた」って言われたんですよ。
古川 7年ぶりですか! それはすごいですね。
佐々木 2000年中盤から「このままだと新聞社はやばい」という雰囲気になって、雑誌や外資系のPR会社に行く人が増えてきました。でも、やっぱりネットメディアに行く人はなかなかいなくて、移籍先は紙が中心。僕が2002年までアスキーで仕事をしていた人はライブドアメディアやITメディアに移ったりしていましたが、新聞社の人はそこまで身を持ち崩すことはなかった(笑)。そこがついに変わり始めたというのはおもしろいです。
古川 給与の問題は結構大きい気がしています。ネットメディアの給与って異常に低かったじゃないですか。そもそもどうしてこんなに低いんだっけ、おかしいよね、という流れがネット界隈でもあって、少しずつ上がりつつはあるんです。シリコンバレーみたいに年収1500万円には上げられないけれど、600万円なら元新聞記者でもぎりぎり我慢できるかな、とか。昔はせいぜい400万円程度だったので、行きたくても行けない、というところがあったので。
佐々木 給与の問題に加えて、ネットに対する考え方も変わりましたよね。昔は「わけのわからないところ」という感じでしたが、少しずつ認められている感じはあります。
- nanapi古川健介【第2回】「誰が言ったかより何を言ったか」が重視され、コンテンツの質が問われる時代になる (2014.10.18)
- nanapi古川健介【第1回】"儲かる"よりも"好きなことをやる"という選択肢を持ってメディアを立ち上げた (2014.10.17)
- Sumally山本憲資【第4回】カネがなくても、新しい仕組みを作れば面白いことはいくらでもできる (2014.09.04)
- Sumally山本憲資【第3回】これからの時代に必要なのは「高解像度」でモノを見る力 (2014.09.03)
- Sumally山本憲資【第2回】精度の高い広告とPOSシステムを機能させるため、100万ユーザーを目指す (2014.09.02)
-
歳川隆雄「ニュースの深層」官邸主導「カジノ解禁」の最大の壁は「オール霞が関軍」 (2014.10.18)
-
スゴ本の広場公安警察&同業者震撼の諜報ミステリー小説 『背乗り』のリアルな魅力 (2014.10.18)
-
真壁昭夫「通貨とファイナンスで読む世界経済」アメリカの金融緩和策終了にどう備えるか (2014.10.18)
-
-
佐々木俊尚「ブレイクスルーな人たち」 nanapi古川健介【第2回】「誰が言ったかより何を言ったか」が重視され、コンテンツの質が問われる時代になる (2014.10.18)