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脳波で交信できるアートな液体「ソラリス」

ロシアのアーティスト、ドミトリ・モロゾフが制作した、脳波制御によってアートな模様を描ける液体「ソラリス」を紹介。

 
 
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TEXT BY JOSEPH FLAHERTY
PHOTOS AND VIDEO BY DMITRY MOROZOV
TRANSLATION BY MINORI YAGURA, HIROKO GOHARA/GALILEO

WIRED NEWS (US)

ドミトリ・モロゾフは、脳波を芸術作品に変えるロシアのアーティストだ。脳波を利用して、ロボット工学を用いた楽器を操ったり、サイキックパワーを強化してパフォーマンスアートを行ったりしてきた。

同氏の最新作「ソラリス(Solaris)」は、内部が動く照明「ラヴァライト」のような動きをする。見た目は映画『マトリックス』を思い起こさせるが、じっと見ていると、「デルフォイの神託」のように神のお告げが得られそうな気分になる。

脳波検出用ヘッドセット「EPOC+」(499ドル)を装着した人を、湾曲したクロム製タンクの前に座らせる。タンクには、紫外線に反応する輝く液体(磁性流体)が入っている。

ヘッドセット装着者は、タンクと交信するよう指示される。奇妙な指示に聞こえるが、装着者の脳波と関係づけられた磁気パルスによって、インクのような液体の中に隠された強力磁石が刺激される。その結果、装着者がストレスを感じていると激しく、気持ちが落ち着いていると滑らかに、黒い斑点たちが動く。

しばらくすると、一部の人は、この黒い液体と「会話」ができるようになり始める。自分の脳波によって、液体の動きを制御できるようになるのだ。上手な人なら、脈打つ斑点をテレパシーによって表面に浮かび上がらせたり沈めたり、黙想で静めたりできる(次ページに動画)。


 
 
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