リニア新幹線:新型車両の時速500キロ走行など報道公開

毎日新聞 2014年09月22日 19時54分(最終更新 09月22日 20時45分)

体験乗車で時速500キロの速度で走行する超電導リニアのL0系車両=山梨県都留市の山梨リニア実験センターで2014年9月22日、兵藤公治撮影
体験乗車で時速500キロの速度で走行する超電導リニアのL0系車両=山梨県都留市の山梨リニア実験センターで2014年9月22日、兵藤公治撮影

 2027年に東京−名古屋間のリニア中央新幹線開業を目指すJR東海は22日、山梨リニア実験線(山梨県上野原市−笛吹市、42.8キロ)で、乗降場となるリニア実験センター(同県都留市)に新設した発券機や改札機、新型車両による時速500キロの走行を報道陣に公開した。

 JR東海は、従来の実験線(18.4キロ)を延伸するため、07年から一般向けの試乗会を中止していた。延伸工事が終わり、11〜12月に一般の体験乗車(有料)を計画している。

 新しい発券機は、タッチパネル方式。切符の二次元コードを改札機にかざして乗降場へ。電車のようなホームはなく、搭乗口から直接車内に入るため、飛行機への搭乗に近い。

 新型車両は7両編成のL0系。発車後約2分半で浮上すると、時速500キロ超まで一気に加速した。同センターの遠藤泰和所長は「技術の完成度の高さを体感してもらいたい」と話した。体験乗車は9月30日まで同社ホームページで受け付ける。【阿部周一】

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