野瀬輝彦
2014年10月17日13時55分
御嶽山(おんたけさん)の噴火にからみ、文部科学省は17日、名古屋大などのグループが無人飛行機で火口付近のガスや火山灰の調査を始める、と発表した。今回の噴火はマグマを伴わない水蒸気噴火だったが、より大規模なマグマ噴火に移行する可能性を探るため、兆候を観測する狙いがある。
下村博文文科相が閣議後の記者会見で明らかにした。文科省が科学研究費補助金(科研費)を3千万円出し、降雪が本格化する前に調査を開始するという。
調査では搭載するセンサーでガス濃度を継続的に調べるほか、火山灰を採取して火山内部のマグマの活動を推測する。噴出物の飛散範囲も確認するという。無人飛行機は霧島連山・新燃岳(しんもえだけ)でも使われた。陸域観測技術衛星「だいち2号」の画像も活用する。
グループは名古屋大の山岡耕春教授が代表者。東大、信州大、防災科学技術研究所などが加わる。(野瀬輝彦)
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朝日新聞社会部
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