昔々、あるところにおじいさんとおばあさんがアライアンスを構築していました。
おじいさんが山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行くと、川上からデファクトスタンダードを遥かに上回る大きな桃が自然流入してきました。
「こんなバジェットの桃はみたことがない。SNSにアップしてから家で食べてライフログを記録しよう」
持ち帰った桃を割ってソースコードを表示してみると、中から大きな赤ん坊が表示されたのでイノベーティブな出来事でした。
「この子は命名規則に従って”momotaro.js”とネーミングしましょう」
すくすくとグロースした桃太郎はある日、おじいさんとおばあさんにプレゼンテーションしました。
「ここまで僕をスケールさせてくださり、ありがとうございます。鬼ヶ島へ課題解決しに全力でフルコミット」
“kibidango”という変数を付与された桃太郎は【アンチ鬼のナンバーワンソリューション】と書かれたタブレットマシンとウェアラブルデバイスを身につけて、鬼退治へのベストプラクティスを踏み出しました。
桃太郎がページ遷移していくと、イヌというタグを踏みました。
「返り値でkibidangoを返してくれたら、あなたと非同期通信します」
桃太郎の移動距離が昨対200%成長を果たすと、向こうからサルbotがスパムを送りつけてきました。
「きび団子というベネフィットがもらえたら、あなたのクラウドサーバーに僕を保存します」
桃太郎がユビキタス社会を歩いていると、向こうからキジがUBERに乗ってやってきました。
「きび団子というアドを出稿してくれたら、リスクヘッジを担当します」
桃太郎は数々のトライアンドエラーを乗り越えチームビルディングにサクセスし、鬼ヶ島までコンバージョンしました。
桃太郎は鬼達の登壇するピッチイベントでこうアナウンスしました。
「鬼のスパム行為は許さない。運営に報告する」
桃太郎達のアルゴリズムはスプラッシュスクリーンのように跳びかかりました。
イヌはそのするどい牙で、鬼の腕にアセットマネジメント。
サルはそのするどいツメで、鬼の顔面をアーリーアダプター。
キジはそのクチバシで、鬼の眼球を404 Not Found。
「うわあ、まいった。イリーガルなコーポレート・ガバナンスからはピボットする。どうかバイアウトさせてくれえ」
鬼達から成果物を取り返した桃太郎達は、いつまでも幸せにブルーオーシャンのトップシェアを握りましたとさ。