シンプルライフの我が家の設備では自力での脱穀作業は無理だと判断し、知人宅の日用品をかしてもらうことにした。作業がいつ終わるのか分からない無間地獄に堕ちたのかと思ったが、なんとか無事に脱穀ともみすりは完了した。
概要および過去ページの案内
前回、2014年9月22日に稲穂だけを刈り取った。
今回は3日後の2014年9月25日に手作業で脱穀し種もみを玄米にした。これでやっと炊飯できる状態になった。
茶碗で脱穀する
マニュアル
マニュアルによると茶碗で脱穀できるとのこと。
しかし我が家には茶碗がない。牛乳パックなどの容器もない。知人宅へゴーだ。
稲穂一本の脱穀を図解
知人宅には茶碗があった。助かるなぁ。
まずは稲穂を一本用意して・・・。
茶碗を被せて引っ張る。
上記状態で茶碗をどけるとこんな感じ。稲穂の右側部分が脱穀されている。
稲穂を最後まで引っ張って茶碗をどけるときちんと脱穀されていた。さすがはマニュアルやね。
稲穂一本でとれる種もみはこの程度。最初にバケツ稲づくりで貰った種もみ二袋分くらいかな。
ちなみに、これが最初に届いた種もみ。
種もみと肥料のセットが2つ。種もみって普通の米なんだ。この段階で既に学ぶことがあった。
稲穂二本を脱穀
上手くいったのに気を良くして、二回目の脱穀にもかかわらず二本同時に脱穀してみるよ。作業効率化だ。
そんなに甘くなかった。きちんと脱穀されず、枝ごと分断されていた。こりゃ一本ずつ脱穀だな。いまさらながら大変な作業に顔を突っ込んだもんだぜ。
脱穀完了!
すべての稲穂の脱穀が完了した。撮影したりしながらちんたら脱穀作業してたら30分もかかってしまった。
種もみは全部で100mlちょいだった。
ちなみにこの計量カップは筆者が以前に知人に譲渡したもの。いやー、たまたまこの知人に譲渡しておいてよかったよ。どれくらいの種もみが採れたのかが計量できたからね。
もみすりで玄米にする
マニュアル
マニュアルによると、すり鉢に種もみを入れて軟球ですり上げるのがいいとのこと。
すり鉢なしで軟球でもみすり
知人宅にもすり鉢はなかったが、軟球はあった。今回はすり鉢なしで玄米にするしかないかな。
種もみ少量を取り出して軟球でぐりぐりしてみるか。
しかし、もみがらがほとんど取れない。どうすりゃいいんだ?
ザルと軟球でもみすり
そういえば、知人宅のゴミ屋敷化計画でザルを譲渡していたんだった。そのザルを使えばすり鉢代わりにできそうだと閃いた。適当な量をザルに入れた。いやぁ、情けは人のためならずだなぁ。
ザルを傾けて軟球を左右に擦りつけた。これが思いの外上手くいった。見よ、ザルから落ちたもみがらを。
10分ほどごりごりやってから、ザルの中の種もみを取り出した。3分かけてもみがらと玄米と種もみに分けた。玄米になっている割合は概算で60%か。
手作業で玄米と種もみに分けているところ。普段は肩が凝らないがこれは流石に肩が凝ったよ。富士山登山でダイソーレインコートを着たときぶりだな。
ダイソーレインコートのズボンが防寒着として機能した。ボタンを上まで留めると顕著に肩が凝った。
ザルを導入してから30分でこれだけ玄米になった。まだまだ先は長い。
ずっと少量ずつもみすりしていたが、最後はまとめて一気にもみすりした。慣れてくると効率化できないかと試行錯誤したくなるよね。
もみすり開始から概算で2時間かけてすべての種もみを玄米にできた。長かった。でも、終わってみればこんなもんかという感じだった。
知人宅であることともみがらの総量を知りたかったので、もみがらを息で吹き飛ばしたりはしなかった。粉塵が舞い上がって大変だろうしね。
もみがらは100ml弱の量があった。
玄米は50mlちょいの量があった。
よし、これであとは炊飯するだけだ!やったぜ!何回も摩擦した軟球もぴかぴかや。
しかし筆者は気づいていなかった。玄米にした後の工程である「精米で白米にする」のを無視してしまっていたことに。この記事を作成している段階でいまさら気づいたのだ。
よって、次のページで紹介されているコイン精米機も使わずだ。そもそもどこにあるのか分からないしなぁ。
まとめ
自分で育てた稲を脱穀ともみすりで無事に玄米にできた。マニュアルに載っていなくても創意工夫でどうにかなるものだと再確認したよ。あとは食べるだけ。どんな味がするのか、事故物件産の無農薬玄米は!