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今日のダーリン

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『ZERO to ONE(ゼロ・トゥ・ワン)』は、
 ひさびさに興奮させてくれる本だった。
 自信たっぷりな断定に満ちた語り口なのだが、
 強気な調子とは裏腹に、言っていることは、
 ぼくにはしごく真っ直ぐなことに思える。
 
 著者は採用面接で必ず訊く質問があるという。
 「賛成する人がほとんどいない、
  大切な真実はなんだろう?」
 なにかトンデモな仮説を答えても、おもしろくない。
 よくありがちな用意された答えを差し出しても、
 そんなものは、ただの人まねにしか過ぎない。
 じゃ、そんな問いかけに対して、
 「わたし」はなにを答えられるというのだろうか。
 その、じぶんに対しての疑問を抱えたままで、
 ぼくらは、この著者の言うことを聴き続けることになる。

 利口そうな「正解」を知っているかどうかなんて、
 ここでは、どうにも役に立たないのだ。
 そうして、著者自身がよく知っている
 90年代のネットバブルの狂騒と数々の失敗について、
 また、そこから得られたはずの「教訓」が語られる。
 読者であるぼくらは、それを「なるほど」と思いかける。
 すると、すかさず、もう一度ひっくり返される。
 見透かされたように、揺さぶられるのだ。
 そして章は「何よりの逆張りは、
 大衆の意見に反対することではなく、
 自分の頭で考えることだ。」と結ばれるのだ。
 
 この本を学ぼう(まねぼう)などとする態度は、
 ことごとくかく乱されひっくり返されていく。
 読み進めて行くと「競争というイデオロギー」について、
 かなり詳しく説明がはじまる。
 「競争」なんかが進化をつくるんじゃなく、
 重要なのは「独占」だというような考えが披露される。
 ここらへんから、ぼくはもう、この本を読んでいる間、
 じっくりと著者と遊びまくろうと覚悟を決めたのだった。
 この著者は、読者と同じ高さの場所に立って、
 自身を奮い立たせ、読者を挑発してくる。
 頭と心に汗をかいたぼくは、少し勇気を大きくした。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
あとでやろうということにも、いまやるべき準備がある。

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