集団的自衛権の行使を容認する憲法解釈変更の閣議決定は憲法違反だとして、元三重県職員の珍道世直さんが11日、閣議決定の無効確認などを求める訴訟を東京地裁に起こした。今回の閣議決定を巡る提訴は初めてとみられる。
訴状では「改憲の手続きは憲法に明記されているのに、国の根幹に関わる大転換を与党内の協議で合意したとして閣議決定したのは憲法をないがしろにする行為だ」と主張。安倍晋三首相ら全閣僚について「憲法を尊重し、擁護する義務に違反した」として、国家公務員法に基づく懲戒処分を求めている。〔共同〕
閣議決定、集団的自衛権、安倍晋三