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            焼肉チェーン店の集団食中毒で遺族らが提訴10月17日 16時19分
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    3年前に焼き肉チェーン店の北陸地方の店舗などで起きた集団食中毒事件で、富山県内の被害者や遺族9人が、店を経営していた企業や牛肉の卸売業者などに2億5000万円余りの損害賠償を求める訴えを東京地方裁判所に起こしました。
平成23年4月に焼き肉チェーン店「焼肉酒家えびす」の北陸3県と神奈川県の店舗でユッケなどを食べた181人が食中毒になり、このうち5人が死亡しました。
この集団食中毒事件で、富山県内の被害者や遺族9人が17日に、店を経営していた金沢市の「フーズ・フォーラス」や、牛肉を卸していた東京・板橋区の業者などに対し、衛生管理を怠ったのが原因だと主張して、およそ2億5700万円の損害賠償を求める訴えを東京地方裁判所に起こしました。
原告の1人で当時14歳の次男を亡くした富山県小矢部市の久保秀智さん(52)は「大切な家族を亡くしたあとも全国各地で食の問題は相次いでいる。問題を風化させてはいけないという思いで訴えを起こした。われわれと同じ思いを二度としてほしくない」と話していました。
一方、「フーズ・フォーラス」の代理人の小野聡弁護士は「訴状が届いていないので現時点ではコメントできません」と話しています。
この集団食中毒事件を巡っては警察が業務上過失致死傷の疑いで捜査を続けています。