御嶽山噴火:不明5人の家族19人 ヘリから見つめた捜索
毎日新聞 2014年10月16日 22時37分(最終更新 10月16日 22時45分)
56人が死亡、少なくとも7人が行方不明になっている御嶽山(おんたけさん、長野・岐阜県境、3067メートル)の噴火で、長野県と岐阜県の災害対策本部は16日、年内の捜索を同日で打ち切ることを決めた。
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長野県が行方不明としている7人のうち5人の家族計19人が16日、ふもとの同県木曽町に集まり、自衛隊のヘリコプターで御嶽山の山頂付近で行われた捜索活動を見守った。
県によると、7人全員の家族に打診したところ、5人の家族が応じた。41分間フライトし、ヘリでは自衛隊の広報担当者が現場の状況について説明したという。
木曽町の原久仁男町長によると、家族らはその後、遺留品などが保管されている旧上田小に寄り、不明者に関連するものを持ち帰ったという。町幹部によると、家族は一様に口数が少なく、硬い表情を崩すことはなかった。家族同士で話をする姿もほとんど見られなかったという。【田ノ上達也、横井信洋】