小渕経産相:観劇会12年分「報告書に収支一切記載せず」

毎日新聞 2014年10月17日 11時47分(最終更新 10月17日 12時27分)

衆院経済産業委員会で自らの政治資金の不適正支出疑惑についての質問を聞く小渕優子経産相=国会内で2014年10月17日、小関勉撮影
衆院経済産業委員会で自らの政治資金の不適正支出疑惑についての質問を聞く小渕優子経産相=国会内で2014年10月17日、小関勉撮影

 小渕優子経済産業相の政治団体で不適切な支出が疑われている問題を巡り、小渕氏は17日の衆院経済産業委員会で、地元後援会が支援者向けに毎年開いている観劇会のうち2012年分について政治資金収支報告書に収支を一切記載していないことを認めた。質問した民主党の近藤洋介議員は「虚偽記載で、政治資金規正法違反ではないか」と指摘した。

 小渕氏の委員会での説明によると、観劇会は07年以降、毎年開催し、参加者は1000〜2000人。1人当たり1万〜1万2000円の会費を集めていたという。近藤氏から「毎年1000万円を超える収入が不足しており、12年分については収支の記載が一切ない。報告書を訂正すべきでは」と指摘され、小渕氏は「現在、支払いの調査をしているところ」と繰り返した。【杉本修作】

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