失神ゲーム:「遊ぶ約束破った」暴行容疑で中学生3人逮捕

毎日新聞 2014年10月17日 11時57分(最終更新 10月17日 12時14分)

 胸を強く圧迫して気を失わせる「失神ゲーム」と呼ばれる暴行を同級生に繰り返したとして、警視庁少年事件課は17日、いずれも東京都東村山市の市立中学に通う14〜15歳の男子生徒で、2年生1人と3年生2人の計3人を暴力行為法違反容疑で逮捕し、中学2年の男子生徒(14)を補導したと発表した。同課によると、生徒らはいずれも容疑を認め「(失神ゲームは)インターネットの動画で知った。遊ぶ約束を破られて腹が立った」などと供述しているという。

 捜査関係者によると、失神ゲームは意識が薄れて浮遊感覚を体験できるとして、2000年ごろから一部の少年らの間で広まっているとされる。動画サイトでは失神ゲームの動画が多数確認されており、同課は掲載サイトに削除を要請する。

 逮捕容疑は今年8月9日早朝、東村山市内にある逮捕された生徒宅で、中学3年の男子生徒(15)に「特訓」と称して殴る蹴るの暴行を加え、さらに室内の壁に男子生徒を押しつけ胸を圧迫し、約2時間の間に10回気絶させたとしている。

 同課によると、逮捕された3人のうち2人は被害者と同じ中学に通い、7月ごろから暴行などを繰り返したとみられる。同課の事情聴取に被害者の生徒は「死んだ方が楽になると思った。逮捕された生徒からは『ドッジボールでけがをしたことにしろ』と言われた」と話したという。8月中旬、被害者の母親が東村山署に相談して発覚した。【林奈緒美】

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