リニア新幹線:着工認可 JR東海「残された時間少ない」

毎日新聞 2014年10月17日 12時23分(最終更新 10月17日 13時10分)

 東京・品川−名古屋間を約40分で結ぶリニア中央新幹線の工事実施計画が認可されたことについて、JR東海は「早期に認可が出てよかった」(幹部)と受け止めている。開業予定は13年後とはいえ、難工事も予想されることから「用地買収も含めて残された時間はむしろ少ないというのが率直な印象」(別の幹部)だからだ。

 リニア中央新幹線は旧国鉄時代からの悲願でもある。東海道新幹線開業の2年前の1962年に開発に着手。車輪とレールが摩擦する走行では速度に限界があるとして、磁力を活用して浮上させる技術を追求した。87年の国鉄分割民営化以降はJR東海が開発を引き継ぎ、2003年の実験で世界最高の時速581キロを達成。現在は営業車両を予定する「L0系」の試験走行を行っている。柘植康英社長は「当社に大きな意味を持ち、日本経済にとっても大きなプロジェクト」と強調している。【森有正】

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