秘密保護法:廃止求める緊急アピール 児童作家ら7団体

毎日新聞 2014年10月17日 10時36分

 児童文学や絵本の作家、翻訳家でつくる七つの団体が16日夜、東京都新宿区で特定秘密保護法などを考える集会を開き、同法の廃止を求める緊急アピールを採択した。「子どもたちに残したいのは自由闊達(かったつ)に意見を言い合え、表現できる社会だ」として、12月の法施行後の言論の制約に懸念を表明した。

 7団体は、日本児童文学者協会▽絵本作家・画家の会▽日本ペンクラブ「子どもの本」委員会−−などで、集会には約260人が参加した。

 岡山県美作市から駆けつけた作家のあさのあつこさんは「物書きの端くれとして、国家とは何かを追及していきたい」。作家の森絵都さんも「政治を語ることのためらい、心の萎縮を取り除くことが政府の締め付けにあらがうことになる」と語った。

 翻訳家のさくまゆみこさんは「自分の頭で考えて情報を集め、判断するのが生き延びる道だが、情報が入ってこなくなってはいけない」と訴えた。【青島顕】

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