2014年06月10日

実話の不思議体験 神様のようなお爺さんと奇跡の瞬間

実話の不思議体験 神様のようなお爺さんと奇跡の瞬間



高校2年生の冬のこと。



原付で通学中(校則違反だ)に、トラックに衝突して一時的だが意識不明の重体に陥った。



その後、顔中体中怪我だらけ血まみれではあったが、何とか一命はとりとめた。



手足、肋骨、骨盤まで折れまくり、歯も4本失った。



そして、極めつけはもう2度と歩けないだろうという診断を受けた。



下半身の神経系が破壊されていて、治癒は絶望的だということだった。



当時の俺は、病室で毎日のように泣いていた。



自暴自棄になって自殺も何度も考えた。



生きる気力なんて、微塵もなかった。



そんな、ある日のこと。



俺は夢を見た。



おかしな夢だった。



夢の中には、見たこともないちょっと小汚い爺さん(時代劇に出てきそうな風貌だった)が出てきて俺に言ったのだ。



爺さん「お前の足、治してやろう。」



俺「うるっせえ。お前なんかに治せるわけねえだろ。ほっとけよ。」



爺さん「なんと、生意気で無礼な奴だ。こんな奴を救うのかと思うと、面倒になってくる。○○さんの達っての願いだから、仕方なく聞いているものの。」



俺「・・・・・○○さんって、うちの婆ちゃんのことか?」



爺さん「うむ。その通り。」



うちの婆ちゃんは、もう10年近く前に死んでいた。



とても信心深い人で、俺は重度のおばあちゃん子だったから、いつも可愛がってもらっていたのだ。



夢の中の会話で覚えているのはここまで。



たぶん、この先も話は続いていたはずなんだけど、全然思い出せない。



確か、爺さんが最後に言っていたのは「消える」とか「忘れている」とか、そんなことを言っていた気がする。



で、不思議なのはここから。



この夢が関係しているのか分からないけど、俺の身体の傷は、その後みるみる良くなっていき、医者が驚くほどの回復力を見せた。



担当の医師曰く、



「奇跡としか言えない。」



のだとか。



そして、事故から1年経ったときには俺の脚はかなり動くようになっていた。



数年後には、100%の完治とは言えなくとも95%と言っていいくらい動かせるようになっていた。



俺のあの夢が、足の治癒と関係しているのかどうか、正直のところ分からない。



夢の中の爺さんが何者で、お婆ちゃんとどういう関係なのかも分からないし、そもそもあれは単なる夢だったということも考えられる。



でも、現実的に俺の脚は奇跡的に良くなったのだ。



だから、俺には世の中には不思議な力ってあるんじゃないかな、とそんな風に思えるんだ。



死んだお婆ちゃんが、俺を救ってくれたと考えると、ちょっと嬉しい気もするし。



すべては偶然かもしれないけれど、俺は一生、婆ちゃんと、あの爺さんには感謝しなければならないと思っている。



終わり
posted by ぬーベー at 19:33 | 奇妙な経験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする