問題行動:「中学と同じことが起きる」小学校教員の悲鳴

毎日新聞 2014年10月16日 23時25分(最終更新 10月16日 23時33分)

 荒れる児童について、元小学校教員の増田修治・白梅学園大教授(臨床教育学)は「ストレスを抱える子が確実に増えている」と指摘。一因として家庭要因を挙げる。経済的困窮で子を構えなかったり、思い通りの進路を歩ませようとしたりする親も目立つという。学校も受け止める余裕がない。小学校は障害を抱え特別支援が必要な児童も増え、新たな指導方法も求められる。全国学力テストで学校間競争にもさらされる。

 増田教授は「問題行動を起こす子どもは親からも先生からも認めてもらえず自己肯定感が低い子が少なくない。社会全体の問題としてとらえ対策を取る必要がある」と話している。【寺岡俊、松田栄二郎、関東晋慈、三木陽介】

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