- 2014-10-17
- 2歳児・3歳児の育児
- 小南翔子
うたれ弱い子どもが増えてきています
「うたれ弱い若者が増えてきている」と教育家やメンタルヘルスの専門家が指摘する声を聴くことが多くなりました。
退職・退学するなど、目立ったアクションには気が付きやすいものです。
しかし、実際には「うたれ弱くなっているのは」若者だけではありません。
下のグラフを見ると、両親が子どもだった時に比べて、不登校者がかなり増えていることがわかります。
引用: 平成26年度学校基本調査の速報について(文部科学省)
自信をうむ言葉と傷付ける言葉について考えてみましょう
子どもの心を強く育む方法の一つは、
子どもとの信頼形成や自信の形成に、親の言葉はとても重要な役割を担っています。
みなさんは日頃、お子さんにどんな言葉をかけていますか?
日常頻繁につかう言葉や口癖は、子どもの心に深くしみ込んでしまうもの。
みなさんのしつけパターンをしり、今お子さんにかけてあげたい言葉をチェックしてみませんか?
今、お子さんにかけたい言葉チェック
チェックテスト結果
チェックテストの結果は以下の通りです。
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Aの方:受け入れて包み込む言葉
周囲に配慮しながら、責任感を持ってしっかりと子育てをしている方のようです。
ただ、周囲からの要望に敏感で、状況に左右されてしまう一面があるようです。
お子さんにも世間の価値観を反映させ、「○○な子どもになってほしい」と求めがちな傾向はないでしょうか?
お子さんの成長にハードルを用意するのではなく、ありのままを受け入れるのが良いようです。
ありのままの姿を肯定することで、自信のあるお子さんになります。
Bのお母さん:誉める言葉
しっかりした信念を持って、子育てをしていらっしゃる方のようです。
やや、ストイックに物事を判断し、無意識のうちに理想像が高くなる傾向があるようです。
ついついお子さんのだした結果にも、厳しい基準で評価していませんか?
あまり厳しい基準を設けると、やる気を失う子どもになってしまうようです。
現在の頑張りを認めてあげることが大切のようです。
Cの方:安心させる言葉
周囲の変化に柔軟で、お子さんの変化にもちょっとした変化にも気が付きやすいアンテナを持った方のようです。
ただ、敏感なために心配性な傾向も否めません。
そのため、慎重になりすぎ「大丈夫かな?」「やめたほうがいいんじゃないの?」と、言いがちになっていませんか?
お子さんにもその心配が移ってしまい、行動に移せなくなっているかもしれないようです。
まずは安心感を与えて、自分で挑戦していくお子さんの背中を押してあげたいですね。
Dの方:共感の言葉
細かなことに目くじら立てず、おおらかな方のようです。
口うるさくいわないので、お子さんはのびのび行動できるのではないでしょうか。
ただ、そんなお子様の姿に安心しきっていませんか?
もしかすると、もっと自分に目を向けてほしいと思っているかもしれません。
そこで、お子さんの行動に共感を示していることを、言葉にしてみてはいかがでしょうか?
うたれ弱い3タイプの子どもとは
失敗を恐れて自信がないタイプ
失敗することに恐れを抱き、誰かの後押しがないと実行できないタイプの子どもです。
自分が失敗し、悔しい思いや恥ずかしい思いをすることを恐れ、いつも親や先生などの反応に敏感なようです。
この原因となるのは「先回り育児」と言われています。
子どもが行動に移そうとすることを、親が先に察知し、危険要因を排除するため、失敗経験が少ないことが原因だと指摘されています。
他人を受け入れられないタイプ
すべての幼児は「幼児万能感(自分は何でもできるという感情)」を持っています。
通常は三歳前後で、挫折することや思い通りにならないことを体験するうちにこの万能感は薄れていきます。
しかし、「王子様・王女様」として、なんでも言うことを聞いてしまうと、挫折経験がありません。そのため、万能感がプライドとして残ってしまいます。
このプライドによって、他人の指摘に傷つきやすく、集団への適性がかけてしまっています。
小さなことにビクビク怖がる
周囲の子どものやんちゃな様子や、先生の注意におびえてしまうような子どもです。
とても穏やかな両親に育まれ、親に叱られたことがない子が引き起こしやすいようです。
刺激に鈍感になっていけば、少しずつ集団に溶け込めるようです。
全く叱らない育児というのは、無菌室での育児のようなもの。
ときには、きちんと叱ることも必要だということがわかります。
使うのを避けたい6つの口癖
性格というのは持っている気質も関係しますが、8割程度は後天的なものによって形成されるらしいのです。
また、児童教育の研究者・石川洋子教授によれば、子どもの心の成長には「愛着」によって伸びると指摘しています。
では、うたれ弱い子どもにしないため、私たち親はどんな言葉に気を付ければいいのでしょうか?
1.ダメ
ダメという言葉を繰り返すと、子どもは自分自身がダメな子だと思いこんでしまいます。
また、自己防衛本能により言葉を聞き流すようになってしまいます。
いくら親の注意が正しいとわかっても素直に聞けなくなってしまうのです。
逆に少しでもできている部分を褒めてあげると良いようです。
2.なんで!?
できない理由や感情を筋道立てて、説明させることは子どもにとってはストレスです。
子どもにできない理由を聞く前に、親である私たちが観察し、どうすればできるかを教えてあげてはいかがでしょうか?
3.早く!
子どもには自分のペースがあります。
子どもの取り掛かりが遅く、時間通りにできていないと「早く!」とついつい急かしてしまいがちです。
しかし、
多いのではないでしょうか?
4.何度言ったらできるの?
子どもは好奇心旺盛なため、ふとした瞬間に他のものに心を奪われていることもあります。
何度言ったらわかるの!と怒る前に、
優しい言葉はものごとへの愛着をうみ、実行できる力を育んでくれるようです。
5.いうことを聞かないと…××だよ
これでは罰や不利益な状況をちらつかせることで、子どもを脅迫してしまっています。
親は意図していなくても、
むしろお子さんのメリットを考えて提案することで、子どもも実行に移しやすくなるのです。
肯定的な言葉で、子どもが素直に頑張れる状況を作ってあげたいですね。
6.わがまま言わないの!
わがままと子どもの感情を否定しまっています。
子どもが行動を起こすには、大人と同様何かしらの理由があるはずです。
そこで、まずは子どもが親の言うことを聞けない想いに共感してみませんか?
まとめ
子どもにとって、親の言葉・態度は子どもの精神の基礎力をつける要です。
常に仏様のような穏やかな心を保つのは、難しいことかもしれません。
しかし、意識することでネガティブな言葉で子どもを威圧する習慣も減るはずです。
打たれ強い精神力は、成人した後も子どもにとって宝となるのではないでしょうか?
みなさまの子育てが充実したものとなりますように。
参考になれば、幸いです。
執筆:小南翔子
参考書籍:
「のびのび子育て2010年12月号」