厚生労働省が17日発表した8月の毎月勤労統計調査(確報、従業員5人以上)によると、従業員1人当たり平均の現金給与総額は前年同月比0.9%増の27万3569円と、6カ月連続で増加した。基本給の増加に加え、ボーナスや残業代も増えた。ボーナスなどの特別給与は13.4%増、残業代にあたる所定外給与は1.2%増だった。
基本給や家族手当などの所定内給与は前年同月比0.2%増の24万942円だった。プラスは3カ月連続。基本給を底上げするベースアップが多くの企業で広がっていることを受けた。一方、現金給与総額から物価上昇分を除いた実質賃金は前年同月比3.1%減と14カ月連続で減少した。
9月30日に発表した速報値では、現金給与総額は前年同月比1.4%増、所定内給与は0.6%増だった。確報値では中小企業のデータが加わりパート労働者の比率が高まるため、ともに下方修正された。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
現金給与総額、厚生労働省、給与