はじめに
概要
今、話題のプロジェクションマッピング、例えば東京ディズニーランドのシンデレラ城で行われてますね。今日はそれに必要な機材と、そのやり方、またフリーから有料まで様々な種類があるプロジェクションマッピングソフトを比較してまとめました。必要な機材
驚かれる方も多いですが、必要な機材は2つだけです。- パソコン
- プロジェクター
プロジェクターは、1台あれば十分できますが、2台以上使うこともあります。その場合でも映像を送出するパソコンは1台で行います。
仕組みとやり方
実はプロジェクションマッピングのやり方は、とても簡単です。大きく分けて2通りのやり方があります。
1つは、After EffectsやApple Motion、Blenderなどの映像制作ソフトを使って、その現場毎に専用の映像を制作する方法です。
もう1つは、以下で紹介するプロジェクションマッピング専用のソフトを使ってリアルタイムにマッピングする方法です。
プロジェクションマッピングソフトの比較
VPT (VideoProjectionTool)
ダウンロード、公式サイト:VPT 7 | Conversations with spaces
VPTとは、リアルタイムに投影する映像をプロジェクションマッピングできるソフトです。フリーソフトながら完成度が高く、使い出のあって優れたソフトです。Syphonにも対応しています。
MadMapper
ダウンロード、公式サイト:MadMapper | The Video Mapping Software
MadMapperとは、スイスのGarageCUBEによって開発されているプロジェクションマッピングソフトです。このソフトは、リアルタイムに投影する映像を、任意の形状に変形したり、位置ズレを補正したりできます。またメッシュラッピングや曲面への投影にも対応しています。
Resolume Avenue
ダウンロード、公式サイト:Resolume VJ Software - Live Digital Motion Graphics
Resolume Arenaとはプロジェクションマッピング機能(以下、PM機能)がついたVJソフトです。
気をつけてほしいのが、ResolumeにはPM機能なしのAvenueとPM機能付きのArenaがあります。Avenueを買ってもプロジェクションマッピングはできません。
VDMX5
公式サイト、ダウンロード:VDMX5 · VIDVOX
VDMX5とは、VJソフトですがプロジェクションマッピング機能がついています。
機能制限無しのデモ版が配布されています。全ての機能が試せますので使ってみるといいでしょう。
ただしデモ版はプロジェクトの保存ができませんので、保存するにはライセンスの購入が必要です。
Quartz Composer
Quartz Composer(以下QC)とは、フリーの映像制作ツールで、グラフィックデータ処理に特化した一種のプログラミング環境です。プログラミング聞くと難しそうなイメージを持たれる人もいますが、画面上でパッチと呼ばれる部品をつないでいくだけで簡単にアニメーションを作ることができます。QCでプロジェクションマッピングするには、以下のQCファイル"msa_Quad Warp.qtz"を使用します。これを使うと簡単にプロジェクションマッピングできます。
msa_Quad Warp.qtzダウンロードサイト:
msa Quad Warp | VDMX & Quartz Composer @ memo.tv
ZIPで圧縮されてるので、解凍して使用します。
解説動画: Quartz Composerをインストールするには
DynaMapper
購入サイト:DynaMapper
DynaMapperとはiPad用のプロジェクションマッピングソフトです。最近は、映像機材としてiPadも侮れません。このソフトを使えば、iPadとプロジェクターだけで本格的なプロジェクションマッピングを行うことができます。
ちなみにiPadとプロジェクターの接続には、以下のアダプターが必要です。
Lightning Digital AVアダプタ MD826ZM/A