かたる
「この世でこれほど思慮を巡らす者は、頼朝の他にいるのだろうか?」
とかぬけぬけと抜かす十四頼朝ってば、マジ末の大将軍。
そんなこんなで、二回目の読み返しをしているんですが、やっぱ重盛さんカッコいいっすね。重盛いいよ重盛。
重盛さんのシーンは少年漫画のヒーローのように輝いています。
あのシーンいいっすね、『六波羅より紀州へ早馬を立てらるる事』。
悪源太兄上が阿倍野で陣をかまえていると報が入った時です。
清盛はみんなを無駄死にさせるわけにもいかないので、他所へ行き加勢を頼むべきかと考えます。
びびっているわけじゃありません。考えもなく突撃を仕掛けるのは、思慮深い行動とはいえません。
しかし、重盛は逆に時間をかければ不利になると考えます。
これにみな同意し、清盛もその心に打たれて、進むことに決めます。いいですね、清盛さんも。
冷静ですし、空気もしっかり読みます。よっ棟梁!
そしてここで重盛は前後の軍勢を見渡して声をあげるのです。
「悪源太が待ちかまえているようだな。阿倍野にて討ち死にするのは今である! 少しでも後ろ足を踏むものは、戦場で逃げ出すなどといった見苦しいことになろう。ここで別れて留まるがよい!」
兵たちはこれに、「返事をするより行動で心意気を見せるぜ!」と言わんばかりに、みな先を争い馬を駆けさせます。
重盛といい兵といいなんと勇気のある、清々しい行動なのでしょうか。
いいっすよね。「阿倍野にて討ち死にせん事只今なり!」。合戦時の「死ぬ時は今!」って台詞好きなんですよ。
んでもって、みんな駆けだすからね。
カッコうぃー。
特に古い本の『平治物語』は源氏贔屓もなく、どちらかといえば朝敵を滅ぼした平家側に愛を注いでいます。
悪源太も主人公の一人ですが、重盛さんも主人公でありヒーローです。
悪源太のライバル重盛というより、重盛の相手役の一人につおい悪源太がいるかのような描写です。
重盛のがオーラがあります。
特に待賢門の戦ですね。悪源太が「はじの匂いの鎧を着て、月毛の馬に乗っているのが大将重盛だ!」と何度も叫んでますからね。
注目ポイントは悪源太より重盛なんですよ。
悪源太と重盛、どっちが強いのかといえば、この戦いのみでいえば悪源太の勝利です。重盛は二人死亡させて逃げ切ったくらいですから。
しかし、それは「こんなに頑張ったんだよ!」という物語的アピールに見えます。悪源太の武勇シーンというより、悪源太は重盛の引き立て役を担っているようにも感じられますよね。
でも、重盛さん。
「信頼はまぁ哀れなやつだったけど、ウケるんだわアイツwなんかwww馬から落ちてww鼻欠けてwww義朝に鞭で引っぱたかれてwwwww頬に痣が残ってやがんのwwwww」
と、信頼最期を語ってたのはヒデェw
「一日の猿楽で鼻を欠くという洒落があるじゃんw信頼は一日の戦で鼻を欠いたってことだべwwwwwww」
って、冗談大好き伊通が反応しちゃったじゃない。こいつすぐブラックジョーク言うってわかってるだろ。
狙ったべ、お前。伊通への振りだったべ、最期の様子語ること。
年を重ねた時とは違う、若々しい時の重盛さんですね。
そういえば関係ないが、朝長の首って引き回されたんだよな。
ついてない人だな、どこまでも。
とかぬけぬけと抜かす十四頼朝ってば、マジ末の大将軍。
そんなこんなで、二回目の読み返しをしているんですが、やっぱ重盛さんカッコいいっすね。重盛いいよ重盛。
重盛さんのシーンは少年漫画のヒーローのように輝いています。
あのシーンいいっすね、『六波羅より紀州へ早馬を立てらるる事』。
悪源太兄上が阿倍野で陣をかまえていると報が入った時です。
清盛はみんなを無駄死にさせるわけにもいかないので、他所へ行き加勢を頼むべきかと考えます。
びびっているわけじゃありません。考えもなく突撃を仕掛けるのは、思慮深い行動とはいえません。
しかし、重盛は逆に時間をかければ不利になると考えます。
これにみな同意し、清盛もその心に打たれて、進むことに決めます。いいですね、清盛さんも。
冷静ですし、空気もしっかり読みます。よっ棟梁!
そしてここで重盛は前後の軍勢を見渡して声をあげるのです。
「悪源太が待ちかまえているようだな。阿倍野にて討ち死にするのは今である! 少しでも後ろ足を踏むものは、戦場で逃げ出すなどといった見苦しいことになろう。ここで別れて留まるがよい!」
兵たちはこれに、「返事をするより行動で心意気を見せるぜ!」と言わんばかりに、みな先を争い馬を駆けさせます。
重盛といい兵といいなんと勇気のある、清々しい行動なのでしょうか。
いいっすよね。「阿倍野にて討ち死にせん事只今なり!」。合戦時の「死ぬ時は今!」って台詞好きなんですよ。
んでもって、みんな駆けだすからね。
カッコうぃー。
特に古い本の『平治物語』は源氏贔屓もなく、どちらかといえば朝敵を滅ぼした平家側に愛を注いでいます。
悪源太も主人公の一人ですが、重盛さんも主人公でありヒーローです。
悪源太のライバル重盛というより、重盛の相手役の一人につおい悪源太がいるかのような描写です。
重盛のがオーラがあります。
特に待賢門の戦ですね。悪源太が「はじの匂いの鎧を着て、月毛の馬に乗っているのが大将重盛だ!」と何度も叫んでますからね。
注目ポイントは悪源太より重盛なんですよ。
悪源太と重盛、どっちが強いのかといえば、この戦いのみでいえば悪源太の勝利です。重盛は二人死亡させて逃げ切ったくらいですから。
しかし、それは「こんなに頑張ったんだよ!」という物語的アピールに見えます。悪源太の武勇シーンというより、悪源太は重盛の引き立て役を担っているようにも感じられますよね。
でも、重盛さん。
「信頼はまぁ哀れなやつだったけど、ウケるんだわアイツwなんかwww馬から落ちてww鼻欠けてwww義朝に鞭で引っぱたかれてwwwww頬に痣が残ってやがんのwwwww」
と、信頼最期を語ってたのはヒデェw
「一日の猿楽で鼻を欠くという洒落があるじゃんw信頼は一日の戦で鼻を欠いたってことだべwwwwwww」
って、冗談大好き伊通が反応しちゃったじゃない。こいつすぐブラックジョーク言うってわかってるだろ。
狙ったべ、お前。伊通への振りだったべ、最期の様子語ること。
年を重ねた時とは違う、若々しい時の重盛さんですね。
そういえば関係ないが、朝長の首って引き回されたんだよな。
ついてない人だな、どこまでも。
2014.10.17(Fri)06:03