コラム

モーニング娘。’14の外交官・飯窪春菜

2014年10月17日 07時00分

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 モーニング娘。’14の10期メンバー、飯窪春菜。現在9期メンバーの譜久村聖とともに、モーニング娘。’14のサブリーダーを務めている。来月7日に20歳になり、リーダーの道重さゆみ卒業後には唯一の20代、そしてグループ最年長となる。

モーニング娘.'14『TIKI BUN/シャバダバ ドゥー/見返り美人』

 彼女は、コミュニケーション能力がとにかく高い。話がとてもうまいので、バラエティに1人で出演することもあり、ラジオで共演する明石家さんまにはその気遣いを褒められたことがある。どうしたら相手が喜ぶか、場の空気を良くできるかを考え、周りに気を配ることができる。

 そしてしっかり相手の情報を集め、そこから自分との共通点を探し、それを信頼に繋げる力がある。先日のスマイレージ和田彩花がブログで「ぶどうが好き」と書いた翌日に、舞台の差し入れにぶどうを持っていったというエピソードは、さすがだな、と思った。

 しかも舞台には行けない、と言いながら、しっかり観に行くというサプライズ。気が利くというだけでなく、相手がほしい言葉や好きなものをプレゼントすることができる。ただ、何でも完璧にするのではなく、他人がつっこめる隙があるからこそ、彼女は多くの人に愛されるのだろう。

 こういった社交力は飯窪、そしてグループの強みだが、その根底にあるのは彼女の感情の豊かさと優しさだ。10期メンバーの今の仲の良さは、それぞれが成長したことはもちろんだが、最年長の飯窪の力は大きいと思う。

 これまでは石田亜佑美や工藤遥の気の強さ、佐藤優樹の自由奔放さなど、個性がぶつかることも多かった。それに対して強く言ったり、怒るのではなく、優しく諭すことができる。佐藤に「相手の目を見て謝り、相手がそれをいいよと言ってから、謝ることが成立する」と教えた話はとても印象的だ。

 彼女はその場を気持ちよく進めるために、何が最善かを考えられる、心優しくかしこい人。そして、相手のことを想い、泣ける人だ。


次ページでは、生田衣梨奈との不思議な関係
 
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