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 エボラ出血熱の感染の拡大で、各国に混乱が広がっている。感染者の入国を防ぐため、空港などでの検査の強化に乗り出しているが、不法入国者をどう調べるのかなど課題は多い。流行国からの入国の禁止を求める声も出始めた。

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 米テキサス州の病院で、エボラ患者の治療にあたっていて二次感染した看護師2人の感染ルートは、依然特定できていない。米疾病対策センター(CDC)によると、2人はいずれも防護服を着用しており、当初は二次感染の恐れはないとみなされていた。

 しかし、米国の看護師組合「全米看護師連合」は14日、この病院の複数の看護師からの聞き取りの結果として、現場での訓練や防護服の装備が不十分で、感染防護の手続きも周知されていなかったなどとする声明を発表。看護師らに与えられた防護服は首の部分が覆われておらず、医療用テープで露出部分を覆うなどして補強したという。

 二次感染した2人のうち1人は症状を訴える前日に航空機に乗っていたことが明らかになり、CDCは同乗者132人の調査を始めた。