【シリコンバレー=兼松雄一郎】米アップルは16日、米本社でタブレット(多機能携帯端末)「iPad(アイパッド)」の新モデルなどを発表した。iPhoneで先行導入していた指紋認証ボタンやカメラの高速連写機能をつけた。17日から予約を受け付け、日米などで来週末にも出荷を始める。新基本ソフト(OS)の搭載によってパソコンやスマートフォン(スマホ)との高い連携性で使いやすさを高めた。
9.7インチ画面の「iPadエア2」は前モデルより18%薄い6.1ミリと初代iPadの半分以下で「世界最薄」となった。指紋認証やカメラの高速連写に加え、スローモーションビデオなどの機能を加えた。画面の反射は56%抑えた。
7.9インチ画面の小型版「iPadミニ3」は厚みはそのままだが、指紋認証が加わった。両機種ともWi―Fi(無線LAN)の通信速度は上がった。価格はエア2が5万3800円、ミニ3が4万2800円から。為替の影響で日本では前モデルの発売時より小幅に値段が上がった。前モデルは1万円程度値下げして販売を続ける。2世代前の初代ミニも2万6800円で売り続ける。
アップルは同時にパソコン「iMac」にも高精細画面版を加えると発表した。ディスプレーは4Kテレビを大幅に上回る世界最高の解像度で、価格は25万8800円から。画面の消費電力量を3割抑えた。
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