トヨタの「自動車産業を助けて」発言に、「金銭的余裕がない」と若者が反論
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自動車業界は現在、若者の車離れ問題に頭を悩ませている。
トヨタが「日本の自動車産業を助けてください」と発言
日本自動車工業会では、2013年から各メーカーのトップマネジメントが大学を訪れ、学生にクルマやモノ作りの魅力を伝える「大学キャンパス出張授業」を開催している。
10月9日に東京大学で行われた「大学キャンパス出張授業」では、トヨタの取締役専務役員でレクサスインターナショルプレジデントを務める福市得雄氏が教壇に立った。
そこで福市氏は「いま、車はつまらないといわれている」と述べ、学生に向かって「日本の自動車産業を助けて下さい」と発言した。
「車を買える余裕がない」と若者の声
若者の車離れは日本経済にとって深刻な問題だ。
しかし、若者の車離れは、単に車への関心の低下が原因なのだろうか。福市氏の発言を受けてネット上には、「金銭的な余裕がない」という若者の声が多く寄せられている。
- 車って高いしね!買いたくても買えないしね!
- 年々若いやつからビンボーが進行してるのに買えるわけがない(・ω・ )
- かっこいい車ではなく、車を買える給料が必要なのでは?
- 「給料を上げて若者を助けてください」って返す東大生はいなかったのか
- 東大生といえど卒業後が保障されないこんな時代じゃあ
- まずは自社の社員や下請け会社から福利厚生を手厚くすれば、回り回って景気がよくなっていずれは消費も増えるのでは
- エコカー優遇し過ぎの重量税、高いガソリン税、駐車取り締まり問題をなんとかしてよ。
車は購入費の他に、税金や駐車場代、ガソリン代、保険などさまざまな費用が発生する。車への関心以前に、金銭的余裕がなくて車の購入をためらう若者も多いようだ。
カーシェアリング市場は成長
自動車離れが進む一方、必要な時だけ車をレンタルできる「カーシェアリング市場」は拡大している。
交通エコロジー・モビリティ財団の調査によると、国内のカーシェアリング台数と会員数は年々上昇。2011年には3911台だった車両台数が翌年には6477台になるなど、カーシェアリング市場は高まりを見せている。
車は所有するものという考え方から、必要な時にだけ使うという考え方にシフトしているのかもしれない。
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- 出典元:わが国のカーシェアリング車両台数と会員数の推移 - 交通エコロジー・モビリティ財団
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2014年10月16日 20:29
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