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 香港行政長官の選挙制度をめぐり、中国側が決めた改革案に反発している民主派が香港中心部で占拠を続けている問題で、香港政府の梁振英行政長官は16日、いったん見送った民主派学生団体との対話を来週にも始めたい意向を示した。「対話と強制排除は別問題」と強気の姿勢を崩さなかった。学生側は受け入れる姿勢を示した。

 中国では週明けから始まる共産党の重要会議を控え、国営メディアなどが占拠への批判を強めている。香港政府としても解決への道筋をできるだけ早く示す狙いがありそうだ。

 梁氏は、学生側との対話の担当者に任命した政府ナンバー2の林鄭月娥政務長官らとともに、長官公邸で会見。「この2週間、曲折があったが、学生団体との対話に向けて努力を続けてきた」と切り出した。

 この日朝も仲介者が学生側と接触したと明かした上で、「早ければ来週にも対話を進めたい」と述べ、対話の司会を大学の学長に依頼する方針も示した。