国連報告書:慰安婦問題で日本反論「朝日記事は最近撤回」
毎日新聞 2014年10月16日 18時00分(最終更新 10月16日 18時49分)
【ニューヨーク草野和彦】国連総会第3委員会(人権)の会合で15日、韓国代表が従軍慰安婦問題を取り上げ、従軍慰安婦を「性奴隷」と位置づけた1996年の国連報告書(クマラスワミ報告)に言及した。日本代表部の久島直人公使は「報告書に影響を与えたと思われる朝日新聞の記事が最近撤回された」と反論した。
久島公使は、旧日本軍の関与を認めた93年の河野洋平官房長官談話を「見直すつもりはない」という安倍晋三首相の方針を強調。「アジア女性基金」を通じた元慰安婦支援を踏まえ、「現実的な救済を図ってきた」と述べた。
委員会で韓国が慰安婦問題に言及したのは4年連続。昨年は女性家族相が演説の大半を割いて日本の対応を非難したが、今回は短く触れただけだった。