2014年10月17日
「咲-Saki-」の単行本は初版だけじゃなくて重版分も買おう
「咲-Saki-」は単行本が発売するごとに何種類かの店舗購入特典が話題になっています。コアなファンになると各店舗でそれぞれ単行本を購入するので、1つの巻を何冊も持ってるなんて人が居るそうです(まるで他人事のように)。
最新13巻の時なんて、メロンブックスの購入特典が有珠山高校の真屋由暉子ちゃんだったため、単行本を100冊買ったという人も居るそうですよ。
最新13巻の時なんて、メロンブックスの購入特典が有珠山高校の真屋由暉子ちゃんだったため、単行本を100冊買ったという人も居るそうですよ。
やりきった。 pic.twitter.com/488VVkxHac
— 雪の降る町 (@MyWish_MyLove) 2014, 9月 26
まぁこのうち15冊は私も買うのを手伝ったのですがwさて、咲-Saki-の単行本でもう1つ話題になるのが単行本修正です。雑誌掲載時は間に合わなかったトーン処理や背景などが追加されている他にも、細かな表情やポーズなども数多く修正されており、漫画家としての拘りなんだろうなぁと感心させられます。そして、今回の13巻で一番の話題となったのが、姉帯さんなどへの「おもち修正」です。
(関連:おもちのかがく : LAT. 39°20' N)
このように多くの反響を呼ぶ「単行本修正」ですが、意外と見逃されがちなのが「重版分への修正」です。熱心なファンになればなるほど、単行本は発売日に初版で買いがちです。しかし、小林立先生の単行本修正もそれはそれで締め切りに追われているからなのか、単に初版の単行本が出てから「あ、これも直さなくちゃ」と気付いただけなのかはわかりませんが、重版分でさらに修正がされていることもあるのです。
例えば「咲-Saki-」5巻の番外編について。
これは雑誌掲載時のレビューに使用したものですが、タコスが「Caliente!」とつぶやいています。google先生に聞いてみたところ、calienteとはスペイン語で「熱い、暑い、暖かい」という意味だそうですが、どうやら現実的には「熱い」の意味が強いらしく、あんまりこういう時につぶやくような単語ではないっぽいです。詳しくは知らんけど。
これは「咲-Saki-」5巻でもそのままになっています。
ちなみに、「咲-Saki-」4巻収録の第30局において、のどっちの和了がフリテンロンからフリテンツモへと単行本修正されるのにともなって消えてしまった「スペイン語でサブロッソはおいしいって意味なんだじぇ」というタコスの台詞があるのですが、これは単行本では見られないため、この「Caliente!」がタコスが初めて喋ったスペイン語ってことになります。
さて、話を戻しますが、この「Caliente!」というつぶやきが、重版分では変更になっているのです。私が持っているのは第19刷(2013年12月17日発行)ですが、こうなっています。
「���Qu��� calor!」と変更になっています! 文字化けしてたらそれはスペイン語だから仕方ないです。アルファベットだと「Que calor」って感じです。
これだけではうまいこと翻訳できませんが、「���Qu��� calor hace!」で「なんて暑いのだろう」という意味のようですし、下記のような記事タイトルのブログ記事もあることですし、画像検索してみた感じでも「暑いなぁ」とか「ぬっかにゃあ(佐賀弁)」のような意味の決まり文句なのでしょう。
(参考:#5 Que Calor! 〜夏とエアコン〜|カルロスのブラジル生活 ★So once in a lifetime★)
まぁ要するに、タコスの「あっづー」という砕けた言い方に合わせた自然な言い回しへと変更したのでしょう。普通の言葉ならまだしも、こういうくだけた言い回しほど翻訳するのって素人には難しいんですよね。漫画の海外版とかを出版するのに翻訳する人とかいろいろ大変そう。
そういうわけで、「咲-Saki-」ファンのみなさん、初版を何冊も買うのもいいけど、増刷されてからの単行本もチェックしないといけないぞい。みんなももっと「咲-Saki-」を買いましょう!
咲-Saki-5巻 (デジタル版ヤングガンガンコミックス)
posted with amazlet at 14.10.16
スクウェア・エニックス (2012-04-20)
デジタルだといつ刷ったもののデータになってるんでしょうかねぇ。最近のは初版分のデータでしょうけど、昔のやつは初版のデータじゃないんですよね、たしか。