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【阿比留瑠比の極言御免】
言論の自由を行使するとは
左派・人権派が率先して自由な言論を封じてきたのである。朝日は平成19年3月27日付夕刊の1面連載記事で、自民党の日本の前途と歴史教育を考える若手議員の会について、こんな異様な見出しで報じた。
「慰安婦の強制 疑う集団」
まるで怪しい秘密結社か何かのような印象を与える。実際、批判や決め付けを恐れて口をつぐんだ人は少なくないはずである。筆者も左派の他紙の記者から「バカ」だのなんだのと随分面罵されてきた。
そしてその朝日が現在、自らが長年積み重ねてきた慰安婦報道で大きな批判を浴びている。言論の自由を守るのも謳歌(おうか)するのも行使するのも、存外、相当の覚悟がいるのだとしみじみ感じる。(政治部編集委員)