【動画】16日、御嶽山の噴火現場で捜索活動にあたる警視庁の機動隊員ら=警視庁提供(音声はありません)
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 56人が死亡した御嶽山(おんたけさん、長野・岐阜県境、3067メートル)の噴火で、長野県の阿部守一知事は16日、安否不明者7人の今季の捜索を打ち切ると発表した。寒さや降雪など気象条件が悪化し、捜索隊が二次被害に遭うおそれがあるため。寒さが緩む来春以降の捜索再開を今後、検討する。

 県災害対策本部によると、先月27日の噴火以降、自衛隊や警察、消防による救助・捜索隊延べ約1万5千人を投入し、不明者の早期発見を目指した。

 16日も長野、岐阜両県の三つの登山道から過去最多の958人を山頂付近に派遣。夜間の降雪で山頂の剣ケ峰に5センチ、9合目付近で1センチの積雪があるなか、登山道や山小屋のほか、急斜面やくぼ地、脇道などを捜索したが、発見には至らなかった。