産経WEST

大阪城、電通などが運営へ 年2億円以上の収入源に

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新


大阪城、電通などが運営へ 年2億円以上の収入源に

大阪城公園=大阪市中央区

 大阪城公園(大阪市中央区)の魅力を向上させ、市の増収につなげるとして、大阪市は16日、管理・運営を電通関西支社など5社でつくる事業者に委託すると発表した。全国有数の観光地で収益力があるとして委託料は支払わず、事業者から毎年2億2600万円以上の納付金を受ける。城や公園の管理・運営を民間に委ねる動きは広がっているが、市によると、委託料を支払わないケースは全国的に珍しい。

 6月に公募を実施して2事業者から選定。市議会での議決を経て、来年度から20年間の契約を結ぶ。

 事業者の計画によると、平成13年まで市立博物館として使われ、NHK連続テレビ小説「ごちそうさん」のロケ地にもなった旧陸軍第四師団司令部庁舎をレストランや国際会議場として活用。来園者の休憩スペースになっている大阪迎賓館もレストラン、パーティースペースとして使う。

 市民ランナーらを対象にしたランニングステーション、戦国時代を扱うテーマパークも整備。これらの設備に加え、天守閣の観覧料や既存の売店を収入源とし、市に毎年、基本納付金2億2600万円と利益の7%(約2千万~約9千万円)を支払う。公園の維持管理費も負担する。

このニュースの写真

  • 大阪城、電通などが運営へ 年2億円以上の収入源に

関連ニュース

徳川軍を苦しめた大坂の陣の浪人たち 「武家社会の脱落者ではない。乱世に活力与えた」 真田幸村や塙団右衛門らの特別展

「産経WEST」のランキング