大内悟史、石川智也
2014年10月15日18時00分
地域の断片的な気象状況を積み重ね、天気予報や災害予測にいかす取り組みが、民間気象会社や各地の住民に広がっている。700万人の会員から1日10万件以上の情報が寄せられるサービスもある。ただ、集まる情報が都市部に偏る課題がある。
「東の空に見えていた入道雲が消えた」。東京都北区のダンス講師、本戸夕香子(ほんどゆかこ)さん(47)は1日に何度か空を見上げ、天気の変化をスマホのアプリ「ウェザーニュースタッチ」で報告する。「データが気象予報に使われ、誰かの役に立つ。天気や季節の変化に敏感になりました」
アプリを提供するのは、民間気象情報会社ウェザーニューズ(千葉市)。1999年、雨や気温など気象情報のデータ提供に協力してくれる会員を募り始めた。スマホの普及で無料会員が700万人に達し、1日10万件以上の情報が寄せられている。
「人間は最高のお天気センサー」。同社の森田清輝取締役(58)は言う。「雨が雪に変わった、台風の風雨が強まったといった断片的な情報でも、何万件もあるとアメダスやレーダー解析で分からないピンポイントの状況が見えてくる」
情報提供に積極的な会員2万人には風速や気温、気圧などを計れる「携帯観測機」を提供している。船会社やコンビニエンスストアなどの企業や個人向けの情報提供に力を入れる同社は「観測ポイントが増えれば、これまでにない細かい気象情報が提供できるかもしれない」と言う。
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