大相撲:みんなが握手、うれしかった…蒼国来が力士会出席

毎日新聞 2013年04月26日 18時08分(最終更新 04月26日 19時11分)

力士会前に周囲の関取と談笑する蒼国来(左)=東京・両国国技館で2013年4月26日、浅妻博之撮影
力士会前に周囲の関取と談笑する蒼国来(左)=東京・両国国技館で2013年4月26日、浅妻博之撮影

 大相撲の八百長問題による解雇処分を無効とした東京地裁判決を受け、2年ぶりに角界復帰を果たした中国出身の幕内・蒼国来(29)=荒汐部屋=が26日、東京・両国国技館であった力士会(会長、横綱・白鵬)に出席し、土俵への復帰を報告した。今月3日に日本相撲協会から解雇処分を取り消された蒼国来は復帰後初めて相撲協会の公式行事に出席。本土俵復帰は7月の名古屋場所だが、27日に一般公開される横綱審議委員稽古(けいこ)総見(両国)にも参加する予定。

 十両以上で構成する力士会に出席した蒼国来は「『帰って来たので、よろしくお願いします』と話しました。みんなが握手をしてくれて、うれしかった」と感慨深げ。ただ、周囲の関取については「体が大きく見えた」と話し、2年のブランクも実感したようだ。白鵬、日馬富士の両横綱からも、ねぎらいの言葉をかけられたという。白鵬は「彼は国籍は中国人だが、(内モンゴル自治区出身で)心はモンゴル人。モンゴルでは30歳を超えてから力が出ると言われる」とエールを送った。【井沢真】

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