バス代行運転検討 常磐線南相馬-いわき方面
JR東日本は、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故に伴い、一部区間で不通となっているJR常磐線について、南相馬市-いわき方面間でのバス代行運転に向けた検討に入った。
相双地方から、いわき方面への公共交通手段を確保するのが狙い。9月15日に6号国道のうち、原発事故で通行できなかった双葉郡内の帰還困難区域の通行規制が解除されたことを受け、検討を加速させた。運行業務は委託する予定で、現在、事業者の選定を進めている。
相双地方の発着点は原ノ町駅とする方針で、いわき方面は、いわき駅または竜田駅(楢葉町)のいずれかで調整している。運転開始時期は未定。
バス代行運転をめぐっては、南相馬市が「JR常磐線の全線運行再開は地域経済再生や市民の帰還促進など復興の加速化を図るために欠かせない。再開までの間は代替交通機関の確保が必要」として、JR常磐線原ノ町-いわき駅間のバス代行運転をJR東日本に要望していた。
常磐線は現在も竜田-原ノ町(南相馬)駅間の46キロが不通となっている。両駅間に帰還困難区域があることなどから復旧時期は見通せない状態となっている。
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