【動画】冠雪した御嶽山=野津賢治撮影
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 56人が死亡した御嶽山(おんたけさん、長野・岐阜県境、3067メートル)の噴火で、長野県は15日朝、安否不明者7人の捜索を再開したが、天候の悪化が見込まれるため、午前11時に捜索を打ち切った。山頂付近では、今季の初冠雪となる約1センチの積雪が確認され、夕方以降、再び雪が降るおそれもあるという。

 県災害対策本部によると、過去最多の約940人を陸路とヘリで山頂付近に順次派遣し、到着した捜索隊員が午前8時半ごろから3日ぶりに捜索にあたった。一度捜索した山小屋の中や登山道のほか、登山道から外れた脇道やくぼ地、急斜面の崖も捜索する予定だったが、午後2時ごろから降雨が予想されたため、捜索を打ち切った。

 御嶽山の7合目付近では15日早朝、小雨がぱらつき、自衛隊の先遣隊が山頂付近で積雪を確認した。長野地方気象台によると、山頂付近は同日午後、零下2度まで冷え込む見通し。