ライフハッカー編集部 - 生産性向上,脳 12:00 PM
運動と記憶力の意外な関係:長期的な記憶力を高めるエクササイズ
スポーツジムに行って汗を流すことが良いストレス解消法であることは既にご存知でしょう。しかし、新しい研究結果によると、特にウェイトリフティングによって長期記憶力を高めることができると示しています。
自分の意志で動かす運動がカギ
研究の中で、参加者の集団はいくつかの写真を見せられます。参加者達はそれらを記憶するようには言われていません。その後、半数の参加者はスポーツジムの機械を使って50回のレッグエクステンション(足による重量上げ)を行いました。その一方で残りの半数の参加者たちは椅子に座った状態で同じ時間、機械によって足を動かしていました。ポイントはどちらのグループも運動を行いましたが、一方のグループは自らの意志によって足を動かし、もう一方のグループは機械によって足を動かしたということです)
2日後、自分の意思で運動していなかった人たちは以前見た写真の半分を正しく記憶することができました。一方で、ウェイトリフティングをした人たちは60%の写真を正しく記憶することができました。結論は、運動は人々を高揚させ、記憶力(特に感情的なもの)を高めることができるということでした。
ヨガにも効果がある
実験中の唾液を計測することよって、Audrey Duarte博士といった研究者たちは神経伝達物質をより詳細に計測することに成功しました。「高価なMRIスキャンがなくても、私たちが行った実験の研究結果によって脳のどの部分が運動誘発性の記憶力を支えているのかわかります」彼女は論文にこう書いています。「研究結果には期待が持てます。なぜなら、動物実験で得られた結論と一致しているからです」
記憶力を鍛えるためにウェイトリフティングを始めてみましょう。もし、ウェイトリフティングが得意でないならば、1日20分間のヨガトレーニングを試してみるのもいいでしょう。研究者たちはヨガと一緒に行われる呼吸運動が精神を集中させ、ストレスを軽減させる効果があると予想しています。これによってより多くの情報を記憶することができるかもしれません。
Quick Way to Boost Longterm Memory|Inc.
Jill Krasny(訳:Conyac)
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