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製造容疑で初の逮捕 危険ドラッグ密輸事件2被告

 危険ドラッグの原料麻薬が中国から密輸されたとされる事件で、東海北陸厚生局麻薬取締部は14日、厚生労働省が販売や製造を禁止した「指定薬物」で危険ドラッグを製造したとして、薬事法違反(製造)の疑いで、東京都稲城市の音楽制作業趙顕夫(48)、石川県七尾市の映像クリエーター藤波実(43)の両被告=いずれも麻薬取締法違反罪などで公判中=を再逮捕した。指定薬物を使った危険ドラッグの製造で逮捕者が出たのは全国初。

 逮捕容疑は、2人は共謀して今年3月、七尾市にある銭湯だった建物で指定薬物「4−フルオロメトカチノン」の粉末を水に溶かして植物片に混ぜ合わせ、販売用に形を変えるなど加工して約1キロの危険ドラッグを製造したとされる。趙、藤波両容疑者は製造行為を認めているが、いずれも「指定薬物は使っていない」と犯意を否認している。

 麻薬取締部などによると、原料薬物は趙容疑者が中国の業者に発注して国際郵便で密輸。銭湯の住所あてに届いた薬物を藤波容疑者が受け取り、昨年10月末から今年5月ごろまで、銭湯の脱衣所を作業場にして危険ドラッグを作っていたとみられる。銭湯からは、製造に使ったとみられる機器類が押収されている。

 密輸薬物から作った危険ドラッグは、少なくとも東京都と兵庫県内の3店舗に商品として卸され、月100万〜300万円を売り上げていたという。

(中日新聞)

 

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