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 トルコ軍は13日、同国南東部にある少数民族クルド人武装組織「クルド労働者党」(PKK)の軍事拠点を空爆した。複数のトルコメディアが14日、伝えた。PKKに対する空爆は、トルコ政府とPKKが和平交渉を始めた2013年以降初めて。両者の和平プロセスに暗雲が出てきた。

 トルコ紙ヒュリエットなどによると、トルコ軍は13日夜、イラク国境に近いトルコ南東部ハッカリ県ダグリカのPKK軍事拠点2カ所を、F16戦闘機とF4戦闘機で空爆した。

 PKKは14日、「空爆は(トルコ政府の)停戦違反だ」と非難する声明を発表。一方、ダウトオール首相は同日の記者会見で、空爆には触れず、「看過できない重大な暴動がダグリカの軍の前哨近くであり、軍は必要な対応を取った」とだけ説明した。