第41回

アクセスログについて その2


■IPアドレス
 ユーザーを特定できないIPアドレスですが、ビジネスユーザー向けには威力を発揮します。xxx.co.jpやxxx.comというIPアドレスの履歴から見込み客を推測したり、競合から調査されている様子を知ることができます。また、最近では、個人のIPアドレスの地域データベースを提供するサービスもあり、ユーザーの都道府県別の数値を割り出すことが可能です。特に店舗連動型のWebでは有効に活用できるデータとなります。また、グローバルなサイトではドメインから国別のユーザー状況がわかり、海外向けのプロモーション効果を測定することが可能となります。

■リファラー(Referrer)
 リファラーにより、当該ページの直前のページのURLが分かります。これは、どのサイトから自社サイトにユーザーがきているかを示す有用なデータで、プロモーションの効果を知るために使われます。まず、リファラーから自社ドメイン分を削除し、他サイトのリファラーのランキングを出します。上位から順に、自社サイトのアクセスに貢献してくれているWebサイトということになります。検索エンジンや懸賞サイト、はたまたコミュニティサイト等がリファラーとなることが多いようです。また、検索エンジンでどのキーワードで検索されているか、どのディレクトリから検索されているか等も知ることができます。

■ブラウザとOS(User-agent)
 ユーザーが使用しているブラウザとOSの情報がわかります。たとえば、Windows98でIE5.0を使用している等。このデータをもとにユーザーのブラウザ環境に合わせたWebサイトを作りますとよく言いますが、実際にあまり、特徴的なデータとはならないようです。

■エラーログからわかること
 エラーログのメッセージに注目することで、ユーザーがWebサイト内で遭遇したエラーメッセージを確認することができます。サイト内でのリンク切れや、URLが変わったために検索ページ等の外部ページからのリンクが切れてしまっているケース等を発見し、ユーザーのストレスを軽減することができます。また、不正ログを検知することにより、ハッキングやクラッキングを未然に防止したり、早期発見することが可能となります。

編集後記:
 このようにアクセスログを様々な角度から分析することにより、実際に行動に移すための課題を発見することができます。重要なことは、上記のように何ができるかを知った上で、サイト運営上、マーケティング的にどのようなデータが必要かを定義し、それにあわせたサイト設計にしておくことです。また、アクセスログ分析でわかることの限界を知った上で、次回以降ご紹介するアクセスログ以外のサイト分析方法を複合的に使うことで、自社サイトの課題を浮き彫りにしていきましょう。


 

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