第37回

ネットを使って会社や自宅のPCを利用する


 パソコンが軽量・コンパクト化され、パソコンを持ち歩くようになると外出先から自宅や会社にあるパソコンのデータを取り出したいと思うときがしばしばあります。そんなことができるのでしょうか。


WindowsXPをお使いならば、リモートデスクトップ機能が便利です

 外出先で書類を作成しようとしてノートパソコンを開いてみたところ、もとになるデータファイルをメインのパソコンから持ち出すのを忘れていた、という経験はよくあるもの。そんなとき、自宅や会社にあるパソコンに接続して、必要なデータファイルを取り出すことができれば便利です。
 そんな希望をかなえてくれるのが、遠隔地のパソコンをリモートコントロールする機能です。一般的なファイル転送やアプリケーションソフトの操作ならば、WindowsXP Professionalに登載されているリモートデスクトップ機能で十分です。また、専用のソフトを使えば、スケジュール設定やファイアウォール内のパソコンへの接続も可能になります。

 ただし、どの方法を使った場合でも、操作される側のパソコンの電源がオンになっていてOSが起動している必要があります。

WindowsXP Professionalのリモートデスクトップ機能の利用法

 WindowsXP Professionalには、リモートデスクトップという機能が搭載されています。これは、手元のパソコンのウィンドウ内に、自宅や会社にあるデスクトップを表示して、あたかも自宅や会社のパソコンが手元にあるように扱うことができるのです。ファイルの転送だけでなく、各種ソフトの実行や周辺機器の操作も可能です。

 ただし、相手側のパソコンがファイアウオール内にある場合やルーターを使用している場合は、うまく接続できないことがあります。そのときは、このあとで紹介する専用ソフトを利用してください。

 リモートデスクトップ機能を利用すれば、自宅や会社のパソコンに保存されている資料や、着信したメールを出先のパソコンで受けることが可能になります。また、会社にいるパソコン初心者の同僚が操作に困っているときに、遠隔地から操作を代行するといった使い方もできます。

 この機能を使うには、操作する側とされる側の双方で、あらかじめ接続の設定をしておく必要があります。接続形態は常時接続でもダイヤルアップ接続でもかまいません。

 操作される側では、通信メニューの「新しい接続ウィザード」を起動して「詳細接続をセットアップする」を選択。さらに「着信接続を受け付ける」を選択して、接続を許可するユーザーを指定します。

 操作する側では、通信メニューの「新しい接続ウィザード」を起動して「職場のネットワークへ接続する」を選択(自宅へ接続する場合でもこれでかまいません)。常時接続の場合は、相手側のパソコンのIPアドレスを指定する必要があります。

専用ソフトなら複雑な設定も可能

 リモートコントロールができる専用のソフトも市販されています。広く使われているソフトとしては、インターコムの「LAPLINK」とシマンテックの「pcAnywhere」があります。

 専用ソフトでは、リモートデスクトップ機能に加えて、スケジュール機能やリモートメンテナンス機能を備えており、社内の各部署のパソコンを一括してメンテナンスしたり、必要なデータを指定日時に一括送信したりできます。データは暗号化して送受信できますから、セキュリティも心配ありません。

 また、複数のファイルを一括してアップロードやダウンロードできますので、たとえば営業部全員が持つノートパソコンのデータを同じ状態に保つといったことができます。

 また、新しいバージョンでは、ファイアウオール内のパソコンに接続することが可能になり、ビジネスに広く使うことができるようになりました。ただし、双方のパソコンが、それぞれ別のファイアウォール内にある場合には使えません。


●関連商品
インターコム「LAPLINK GOLD 2002 2ユーザーパック」(希望小売価格:1万5800円)
シマンテック「pcAnywhere 10.5 コンプリート版」(希望小売価格:1万6800円)

●関連サイト
「インターコム」(http://www.intercom.co.jp/)
「シマンテック ジャパン」(http://www.symantec.com/region/jp/)


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