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松田翔太で「イニシエーション・ラブ」映画化!あっちゃんヒロイン役

2014年10月15日6時0分  スポーツ報知

 俳優の松田翔太(29)が、来年公開の映画「イニシエーション・ラブ」に主演することが14日、分かった。作家・乾くるみさんによる同名タイトルの原作小説は、長らく「映像化不可能」と言われてきたが、堤幸彦監督(58)が乾さんと意見を交わし、映像ならではの“トリック”を用いることで実現した。松田演じる鈴木の恋人・マユ役は元AKB48の前田敦子(23)。鈴木が東京で出会い、三角関係となる同僚の美弥子には、木村文乃(27)が選ばれた。

 バブル華やかなりし頃の1980年代後半。一見純粋なラブストーリーでありながら突然、驚がくのミステリーへと変ぼうする独創性が注目された「イニシエーション・ラブ」が、松田主演で映像化される。

 原作は、112万部を売り上げているベストセラー。近年、人気小説はすぐに映画化される中で、これまで実現していなかったのは、同作が「叙述トリック小説」なのが理由。叙述トリックとは、文章にさまざまな“仕掛け”を忍ばせて読み手に誤った先入観や印象を与え、物語のタネを作るもの。ただ、そのタネは文章でこそ通用するものがほとんどだからだ。

 「最後の2行で全く異なる物語に変わる」が売り文句の同作も例に漏れないが、今回は映像化するにあたって、小説とは異なるトリックを用意。原作者・乾さんの案をベースに堤監督らスタッフがアレンジし、「ラスト5分でラブストーリーからミステリーへ」という、原作同様の結末が実現。「アレを映像化するのですか? 本当に? おそらく原作とはかなり違ったものになるのでしょう」という乾さんも、納得の脚本が完成したという。

 撮影は間もなくスタートするが、堤監督は「なんて挑みがいのある作品なのか!」と意欲。体験したことのない世界に松田も興味津々で「80年代ならではの男女の交際や、原作の持つ世界観がとても面白いと思いました。皆さんにこの世界観に浸っていただき、シュールなミステリーを味わって頂きたいと思います」とコメントした。

 一方、12年に撮影予定だった「一九〇五」で松田と共演予定も、製作中止のため実現しなかった前田は「今まで体験したことのないキャラクターなのでとても楽しみ。設定も自分が生まれていない時代背景なので、それも楽しみたいです」。また、出演オファーを受ける前に原作を読んでいたという木村も「(原作の)最後の数行に、まんまと声を上げさせられました。この仕掛けを映像でどう表現していくのか楽しみです」とクランクインを心待ちにしている。

 ◆「イニシエーション・ラブ」 舞台は1980年代後半。静岡で暮らす就職活動中の奥手な大学生・鈴木は、友人に誘われた合コンで歯科助手のマユと知り合い、恋に落ちる。鈴木は就職して東京へ。静岡に残ったマユと遠距離恋愛をスタートさせるが、勤務先で出会った美弥子が気になる存在に。やがて、マユとの関係が徐々に崩壊していく。

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