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富岡産米初出荷ゴーサイン 原発事故後作付け 全袋検査クリア

 東京電力福島第一原発事故発生後、福島県富岡町で初めて出荷用に生産、収穫されたコメの全袋検査が14日、楢葉町のJAふたば低温倉庫で行われた。収穫した7.2トン全ての放射性セシウムは食品衛生法の基準値(1キロ当たり100ベクレル)以下だった。昨年、試験栽培したコメは全て廃棄処分となっただけに、関係者は「また新たな一歩を踏み出せた」と喜んでいた。
 検査したのは、富岡町内の農家有志でつくる「ふるさと生産組合」が避難指示解除準備区域の水田120アールで生産した「コシヒカリ」「天のつぶ」「こがねもち」の3種類。
 全7.2トンのうち、約5トンはJAふたばなどを通して出荷する。残りは組合の保有米などとし、仮設住宅での餅つき大会や関係者向けの試食会を開く。
 渡辺康男組合長は「安全なコメということが確認でき、出荷できるということを喜びたい。今後はおいしいコメをアピールしていく」と話していた。

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パソコンを見詰め、コメのデータを確認する組合員ら
パソコンを見詰め、コメのデータを確認する組合員ら

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