ワシントン=小林哲、パリ=青田秀樹、ベルリン=玉川透 ヨハネスブルク=三浦英之、松尾一郎
2014年10月15日05時11分
米テキサス州の病院で、エボラ出血熱患者の治療にあたっていた女性看護師が二次感染したことが初めて確認された。全身を守る防護服を着ていた医療従事者が感染したことに、米国では衝撃が広がっている。スペインなど欧州でも二次感染をおそれる声が増えている。エボラ出血熱への不安が先進国で急拡大している。
■防護策機能せず
「たった一つの感染であっても受け入れがたく、感染管理のあり方を再考しなければならない」
13日に記者会見した米疾病対策センター(CDC)のフリーデン所長はこう述べ、危機感を募らせた。二次感染した女性看護師は、9月28日に救急搬送されてきたエボラ患者のリベリア人男性(10月8日死亡)の治療にあたっていた。
複数回にわたり治療室に入ったが、いずれも全身を覆う防護服を着用し、CDCの定める手順に従って細心の注意を払っていたはずだった。
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朝日新聞国際報道部
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