米主要株価指数は一段安に、節目水準割り込む見通し
[14日 ロイター] - 米株市場ではここ数日間続いた売りで、S&P総合500種.SPXの13日までの3営業日の下落率が2011年以降で最大となった。同指数は14日は上昇したものの、調整局面が終わるまでさらなる売りに直面する見通しだ。
S&Pは13日、長期トレンドを示す200日移動平均線を下回って終了した。同指数がこの水準を割り込んで取引を終えるのは2012年11月16日以来。
14日には反発したものの、買いは終盤に失速。上昇率は0.16%にとどまった。バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチのストラテジストらは指数の下落について、「調整で一時的」とした上で、底値は1814近辺になるとの見方を示した。これはS&Pの終値ベースでの最高値を10%近く下回る水準だ。
ダウ工業株30種.DJIとナスダック総合.IXICも下値支持線を下回っており、ラッセル2000指数は、直近の高値を10%以上下回り、調整局面に入った。
インスティネットの市場アナリスト兼トレーダー、フランク・カペレリ氏は「2011年以降で最も顕著な変動だ。ボラティリティが当面続く可能性を無視すべきではない」と指摘する。
バンカメ・メリルのストラテジストは「米株市場はドミノのように連鎖的に下落している」と表現。次に注目すべきはナスダック市場の大型株で構成するナスダック100指数だという。14日に3810で終了した同指数はまだ3774─3762のレンジを割り込んでいない。
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